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「ここ、指定袋じゃないと回収されないみたいです」何度も残されていたゴミ袋。だが、声をかけると住人の勘違いが発覚

「ここ、指定袋じゃないと回収されないみたいです」何度も残されていたゴミ袋。だが、声をかけると住人の勘違いが発覚
回収されない袋が、毎週のように残っていた
以前、分譲マンションに住んでいたときのことです。
毎週決まったゴミ収集日の朝になると、ゴミ置き場の隅に回収されなかった袋が残るようになりました。
マンションでは自治体指定のゴミ袋を使い、種類ごとに分別して出す決まりになっていました。
しかし残されているのは、指定袋ではない半透明の袋ばかり。中には紙類や食品トレーなどが一緒に入っているものもありました。
さらに、粗大ゴミとして申し込みが必要そうな大きなプラスチック用品が置かれていることもありました。
回収されなかったゴミはそのままにはできず、最終的には管理人さんや清掃担当の方が対応していたようです。
「また残ってますね」
朝、ゴミを出しに来た住民同士でそんな声が上がることもありました。
誰が出しているのか分からず、私も気にはなっていたものの、しばらくは何も言えずにいました。
そんなある朝、ゴミ袋を持ってゴミ置き場へ向かうと、六十代くらいの女性が大きな半透明の袋を置こうとしていました。
袋の中を見ると、いくつかの種類のゴミが一緒に入っているように見えます。
私は少し迷いましたが、声をかけました。
「すみません。ここ、指定袋じゃないと回収されないみたいですよ」
すると女性は驚いたようにこちらを見ました。
「そうなの?」
話を聞くと、以前住んでいた集合住宅では、ゴミ置き場に出した後に管理側で対応してくれることがあったため、このマンションでも同じだと思っていたようでした。
「管理費も払っているし、てっきり管理人さんがやってくれるものだと思ってたわ」
女性はそう言いましたが、その日は袋を持ち帰ることなく、そのまま置いて立ち去ってしまいました。
悪意があるというより、これまでの習慣のまま出しているのかもしれません。ただ、そのたびに誰かが片づけ直しているのも事実でした。
管理組合に相談すると、全戸にルールが再周知された
その日の午後、私は管理組合の当番をしていた方に相談しました。
特定の住民の名前は出さず、指定袋ではないゴミや、分別されていない袋が繰り返し残されていることだけを伝えました。
「最近、回収されないゴミが続いているみたいなんです」
すると担当の方は、少し考えてから言いました。
「引っ越してきたばかりの方だと、ルールを知らないこともありますからね。一度、全戸に分かるように案内を出しましょう」
数日後、ゴミ置き場の扉と各階の掲示板に、ゴミ出しのルールをまとめた案内が貼られました。
指定袋を使うこと。燃えるゴミと資源ゴミを分けること。粗大ゴミは事前の申し込みが必要なこと。
さらに、同じ内容の案内が各住戸にも配られました。
誰かを責めるような書き方ではなく、「改めてご確認ください」と丁寧にまとめられていました。
次の収集日の朝、ゴミ置き場へ行ってみると、いつも隅に残っていた半透明の袋がありませんでした。
指定袋だけがきれいに並んでいます。
そこには、以前声をかけた女性の姿もありました。
手に持っていたのは、きちんと分別された指定袋でした。
目が合うと、女性は少し気まずそうに笑って、軽く会釈をしました。
私も何も言わず、会釈を返しました。
その後も、以前のように回収されない袋が何日も残ることはほとんどなくなりました。
清掃担当の方が、残された袋を開けて分別し直している姿も見かけなくなりました。
最初は「誰かがルールを守っていない」としか思っていませんでした。でも、単にこれまで住んでいた場所との違いを知らなかった可能性もあります。
直接責めるより、まずルールを伝え、必要なら管理側から全体に周知してもらう。集合住宅では、そんな伝え方のほうがうまくいくこともあるのだと感じた出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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