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「うちはいつ孫の顔を見られるんだ?」祝いの席で孫を催促し続けた義父。だが、エスカレートする義父を夫が止めた瞬間

「うちはいつ孫の顔を見られるんだ?」祝いの席で孫を催促し続けた義父。だが、エスカレートする義父を夫が止めた瞬間
お祝いの席で向けられた問い
結婚して四年目の夏、夫の従姉妹の結婚祝いで、義実家に親戚が十五人ほど集まりました。
座敷はお祝いムードで賑わい、料理が並んで、和やかに食事が進んでいきました。
主役の従姉妹は晴れやかな笑顔で、隣の旦那さんと寄り添っています。
私も夫と並んで、その様子に目を細めていました。
ところが箸がひと段落した頃、義父がふいに私のほうを見て、こう切り出したのです。
「ところで、うちはいつ孫の顔を見られるんだ?」
賑やかだった座敷が、一瞬しんと静まりました。どう答えるべきか迷っていると、隣の夫が助け舟を出してくれます。
「今はまだ、考えてないよ」
やんわりとした返し方でした。それで話は流れるかと思いきや、義父は笑いながら言葉を重ねます。
「考えてないって何だ?後々苦労するぞ」
笑顔ではあるものの、有無を言わせない響きがありました。周りの親戚は、気まずそうに視線をそらしています。
「タイミングを逃したら、大変なんだからな」
私は返す言葉が見つからず、ただ曖昧に微笑むことしかできませんでした。
夫も、それ以上は言葉を継げずにいます。
「早くしないと、あとで泣きを見るのは自分だぞ」
親戚の一人がさりげなく話題を変えようとしてくれましたが、義父の勢いはなかなか止まりませんでした。
乗っ取られたお祝い
場の空気をやわらげたくて、私は苦笑いを浮かべながら、当たり障りのない言葉を選びました。
「そのうち…ご縁があれば」
ところが、そのひと言が、かえって義父の口を軽くしてしまったようでした。
「そのうちってなんだ!?早いにこしたことはないだろ!」
言い切るような口調に、座敷の空気がまた重くなります。私がうつむきかけたそのとき、隣の夫が静かに箸を置きました。
「父さん、もうやめて。子どものことは、僕たち夫婦で決めます」
穏やかでありながら、これまでにない毅然とした声でした。義父は言葉を継ごうとして、口を開いたまま黙り込みます。
「今日は従姉妹ちゃんのおめでたい席なんだから。その話は、またにしよう」
夫はそう言って従姉妹に向き直り、穏やかに笑いかけました。強張っていた座敷の空気が、ふっとほどけていきます。
義父は決まり悪そうに盃へ目を落とし、それきり孫の話を口にしませんでした。親戚たちも、ほっとした表情で従姉妹を祝い始めます。
帰りの車の中で、私は思わず夫に礼を言いました。夫は前を向いたまま、「当たり前だよ」と照れくさそうに笑います。
子どもを持つかどうかは、私たち二人で決めていくこと。その当たり前を夫が守ってくれた帰り道は、胸のつかえがすっと軽くなっていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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