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「参列者よね?」結婚式にサンダルで来た女性。だが、サンダルで来た理由に寒気を覚えてしまったワケ

「参列者よね?」結婚式にサンダルで来た女性。だが、サンダルで来た理由に寒気を覚えてしまったワケ
幸せなはずの結婚式
学生時代からの友人が結婚することになり、私はその結婚式に招かれました。晴れやかな会場には、着飾った参列者が次々と集まってきます。誰もが幸せそうな笑顔で、新郎新婦を待っていました。
受付を済ませて席につき、私はふと、あることに気づきました。華やかなドレスや礼服が並ぶなかに、ひとりだけ、まるで空気の違う人がいたのです。
場にそぐわない足元
その人が着ていたのは、ちょっとした外出にでも行くようなふだん着でした。そして足元は、なんとサンダルだったのです。
(参列者よね?)
お祝いの席にはあまりに不似合いで、いやでも目を引きました。
周りの参列者も気づいていたようで、そっと視線を送っては、戸惑ったように目をそらしています。
本人はまるで気にする様子もなく、涼しい顔で席に座っています。
悪びれたところも、気後れした様子もありません。その落ち着きぶりが、かえって私の胸を、じわりとざわつかせました。
やがて式が始まっても、私はその人のことが気になって仕方がありませんでした。祝福の拍手を送りながらも、視界の隅にあのサンダルがちらついて離れないのです。
打ち明けられた片思い
式が終わったあと、事情に詳しい参列者が、そっと教えてくれました。
その人は新郎側の招待客で、長いあいだ、新郎に片思いを続けてきたのだというのです。
思いは、ついに報われなかったそうです。
だからあえて場にそぐわない装いを選んだのか、それとも、ただ人目を引きたかったのか。本当のところは、誰にも分かりません。
報われなかった恋を思えば、気の毒だという気持ちも少しはありました。それでも、あの落ち着き払った横顔を思い返すと、同情よりも先に、ぞくりとしたものがこみあげてくるのです。
けれど、届かなかった相手の晴れの日に、わざと外した格好で現れる。その静かな執念のようなものを思うと、私は背筋にひやりとしたものを覚えました。
声を荒げたわけでも、騒ぎを起こしたわけでもありません。何ひとつ、はっきりした出来事は起きなかったのです。だからこそ、よけいに薄気味の悪さが残りました。
幸せな一日の片隅に、そっとまぎれこんでいた、名前のつけられない感情。あの日のサンダルの足元を思い出すたび、今でも私は、うっすらと寒気を覚えてしまうのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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