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「一方的に3回も、手を出されたの」子供の喧嘩を言いふらしたママ友。だが、先生の一言で空気が一変

「一方的に3回も、手を出されたの」子供の喧嘩を言いふらしたママ友。だが、先生の一言で空気が一変
夕方にかかってきた電話
夕飯の支度をしている最中に、電話が鳴りました。幼稚園も習い事も一緒のママ友からです。
「一方的に3回も、手を出されたの」
挨拶より先に、その一言でした。
帰りにうちの息子とふざけていて、相手の子が腕を赤くして帰ったというのです。
「これが初めてじゃないんだよね」
痛い思いをさせたのは事実です。
私は謝り、息子を連れて伺いますと伝えました。
すると、今日は習い事があるので教室が終わったあとに、と言われたのです。
電話を切ってから、息子に聞きました。はじめは口をつぐんでいましたが、やがて声が震えたのです。
「あの子も僕を叩いてくるよ」
「僕だけがやってるんじゃないよ」
親の欲目を差し引いても、この子が一方的に手を出すところは見たことがありません。
園庭で二人が転がり回って笑っているのも、息子が押されているのも、何度も見ています。お互い様だと思い、手加減を言い聞かせてきました。
それでも、赤くして帰したのはうちです。息子と並んで頭を下げようと決めました。
教室の前で先生が口を開いた
教室の入口で待っていると、レッスンを終えた親子が出てきました。息子が先に頭を下げます。
「痛くしてごめんなさい」
私も並んで謝りました。
ところが彼女は、待っている人たちにも届く声でこう続けたのです。
「うちの子、ずっとやられる一方なんです」
周りのママたちが、こちらをちらりと見ました。
その視線で分かります。この話は、もう何人にも伝わっているのだと。
そこへ、片付けを終えた先生が出てきたのです。
「実は教室でも、お二人はいつもお互いにふざけ合っています。何度も見ています」
穏やかな声でした。誰かを責める調子はありません。
「どちらかが一方的、ということはないですよ。仲がいいぶん、力の加減がまだ難しいだけで」
彼女の顔から表情が抜けました。
何か言いかけて、口を閉じます。
それから私を見ずに、子どもの靴に手を伸ばしました。
「…そうですか」
返ってきたのは、それだけでした。
私は先生に礼を言ってから、彼女に向き直りました。
「痛い思いをさせたことは、本当に申し訳ありません。そこは謝ります」
言うべきことだけ言って、そこで止めました。
彼女は目を伏せたまま、小さくうなずきました。
次の週から、一方的にという話は誰の口からも出なくなりました。送り迎えのママたちは、前と同じように声をかけてくれます。彼女とは、会えば会釈をするだけです。
教室の窓の向こうでは、あの二人が今日も並んで笑っていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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