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「車で送るなんて過保護よ」登校班を断ったママを認めない保護者。だが、私が正論をぶつけた結果
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山道40分の通学路
娘の入学と同時に、私は地域の子供クラブに入ることになった。この地区では、子供たちは登校班にまとまって通うのが決まりだという。
けれど学校までは、細い山道を40分も歩かなければたどり着けない。
まだ小柄な娘に重いランドセルを背負わせて歩かせるのは、正直こわかった。
娘は同学年の子より頭ひとつ小さい。教科書の詰まったランドセルを背負うだけで、後ろへよろけてしまうこともあった。
「初めのうちは車で送りますので、登校班には入れません」私は役員にそう伝えて、丁寧に頭を下げた。
「送迎の手間はこちらで持ちます。ご迷惑はおかけしません」念のため、そう付け加えることも忘れなかった。
ところが、そのひとことが気に入らなかったらしい。
役員の嫌味と静かな正論
「車で送るなんて過保護よ」
役員は集まりの席で、私にわざと聞こえるように言った。子供の体力のためにも歩かせるべきだ、みんなそうしている、と繰り返す。
「みんな我慢して歩かせてるのよ。あなたのお子さんだけ特別扱いなの?」
大げさにため息をつくその声に、周りのお母さんたちが、気まずそうに黙り込んだ。私は一度だけ深く息を吸って、静かに顔を上げた。
「山道40分は危険だと思ってます」
朝の山道は車の通りも多く、ガードレールのない箇所もある。小柄な娘が重い荷物を抱えて歩けば、何かあってからでは遅い。私はそのことを、ひとつずつ言葉にして伝えた。
「先週も、あの坂で軽トラが子供のすぐ横をすり抜けたと聞きました。何かあってからでは、取り返しがつきません」
役員の顔から、さっきまでの余裕が消えた。何か言いかけて、口をつぐむ。「でも、それは……」と言いよどんだきり、目を伏せてしまった。
「うちも下の子が小さくて、同じこと思ってたんです」隣の席のお母さんが、小さく手を挙げた。すると、あちこちから「実は私も」と声が上がりはじめた。
役員は、それ以上は何も言えなかった。「……安全がいちばん、よね」と絞り出すように言うと、そそくさと次の議題に移してしまった。
あれから、あの人が私の送り迎えに口を出してくることは、二度となくなった。すれ違えば、決まりが悪そうに目を逸らすようになった。
翌朝、私はいつものように車で娘を送り出した。もう、後ろめたさは少しもなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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