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「この裏切り者!」浮気していた夫。だが、浮気相手の正体を知り、怒りに震えた

いちばん信じていた人だった
結婚して数年。
穏やかな暮らしだと、私は信じきっていた。
違和感のはじまりは、テーブルに置かれた夫のスマホに浮かんだ通知だった。
やりとりの相手の名前を見て、私はその場から動けなくなった。
そこにあったのは、学生時代からずっと一緒だった親友の名前だ。
卒業しても、結婚しても、ずっと連絡を取り合ってきた相手だった。
履歴をたどると、二人は定期的に会っていた。
私が仕事の日も、実家に帰った日も。
狙ったように、私の留守を選んでいた。
夫の浮気だけでも、足元が崩れる思いだった。
それ以上に、いちばん信じていた人が相手だったことが、何より深く刺さった。
私は夫より先に、彼女を呼び出した。
まず、いちばん信じていた人の口から聞きたかった。
開き直った親友と、黙る夫
カフェで向かい合うと、彼女は悪びれもせずに言い放った。
「好きになったものは仕方ない」
(仕方ない、のひと言で済ます話なの)
「20年の友情も、それで終わらせていいの?」
「ごめん。でも、気持ちは止められないの」
その夜、私は夫も同じ場に呼んだ。
三人で、リビングのテーブルを囲む。
「二人で、ちゃんと説明して」
夫はうつむいたまま、「いや、それは……」と口ごもる。
否定もしない。認めもしない。
「否定しないってことは、認めるってことだよね」
「……すまない」
親友はまた、同じ言葉を繰り返した。
「気持ちは止められないものなの。あなたなら、わかってくれるよね」
私は静かに立ち上がり、二人の前に一枚ずつ書類を置いた。
「わかるわけないでしょ。これ、離婚届。あなたとはもう友達じゃない。あなたとは、夫婦じゃない」
夫が慌てて顔を上げる。
「待ってくれ、話せばわかる」
「話す気があるなら、もっと早く話してたでしょ。でも、あなたたちは隠してたんでしょ…この裏切り者!」
親友は何か言いかけて、言葉に詰まった。
「仕方ない」と繰り返していた口が、今は半分開いたまま動かない。夫は青ざめ、テーブルの離婚届をただ見つめている。
「気持ちは止められない、なんだよね。じゃあ、私の気持ちも止められないよ。二人と縁を切りたいって気持ちは」
二人を残して、私は先に席を立った。
「仕方ない」で奪っていいものなんて、この世にひとつもない。
玄関を出ると、足取りは驚くほど軽かった。
涙はもう出なかった。二人分の重荷を、いっぺんに下ろせた朝だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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