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「やったー!きゃー!」入園式の担任発表で歓声を上げた保護者の集団→前列を陣取り悪目立ちした保護者に絶句

初めての入園式で耳を疑った歓声
今年の春、娘が幼稚園に入園した。
初めての子の門出だったから、私は前日の夜から胸が高鳴って眠れなかった。
スーツに袖を通し、家族で体育館に向かったあの朝のことは、今でも忘れない。
式の最中、担任発表が始まった。
クラスが二つに分かれ、最初にうちの娘のクラス担任が発表される。
私は穏やかに拍手を送った。続いてもう一方のクラスの担任名が読み上げられた瞬間だった。
「やったー!きゃー!」
会場の一角で、複数の母親が同時に黄色い歓声を上げた。
アイドルのライブ会場かと思った。腕を上げて拍手をする人、隣のママと顔を見合わせて手を叩く人。
式典の空気が一気に色を変えた。新入園児たちが整列する場で、大人の声がここまで響くとは思っていなかった。
クラス写真で前列を陣取った女達
式典の後はクラスごとの集合写真撮影に移った。
私は娘の手を引きながら、指定された場所に並ぼうとした。
すると先ほど歓声を上げていた一団が、当たり前のように最前列を占拠した。
「ここ前のほうがよく撮れるよね~」
体育館の床に膝立ちで陣取りながら、彼女たちは隣同士でおしゃべりに夢中だった。
カメラマンが「お子様を中心に」と何度も呼びかけても、ぺちゃくちゃと続く会話は止まらない。
私の娘も含めて、主役のはずの子どもたちが背景に押しやられていく構図だった。
シャッターを切る瞬間でさえ、笑い声が止まなかった。
撮影が終わると、彼女たちはそのまま一団になって会場を出ていった。担任の先生に挨拶もしないまま、互いのママ友同士で次の予定の話を始めている。私は娘の手を握り直しながら、その背中をしばらく見送ってしまった。
3年関わりたくないと決めた帰り道
帰り道、夫は「子どもの幼稚園選び、ここで合ってたかな」と苦笑いした。
私は何も言えなかった。子どもが主役の瞬間に、主役を奪うように振る舞う大人がいる現実が、ただ重かった。
もう一方のクラスだから、これから毎日顔を合わせるわけではない。
けれど行事のたびに、あの歓声と前列の背中を思い出すのだろう。同じ園の保護者として、何の関わりも避けて通れない。
「やったー!きゃー!」
頭の中で何度も再生されるあの声を、これから3年も聞き続けるのかと思うと足が重くなった。
先生に向けた歓声というより、自分たちが目立つための演出のように見えてしまったあの瞬間。あの輪に近づきたくない、と心の中で線を引いた帰り道だった。それでも娘の通園は明日から始まる。胸の中の重さを抱えたまま、私は玄関の鍵を回した。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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