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「パチンコ行ってたんだ!」結婚の顔合わせに2時間遅刻して謝罪ゼロの義父→最低な言葉に固めた決意

発起人顔合わせ、上座だけが空のまま
結婚が決まり、発起人を頼んだ友人たちと顔合わせをする夜だった。
集合は六時きっかり、小料理屋の座敷に全員が時間通りに揃っていた。
挨拶役の義父だけが、いつまで経っても現れない。
携帯電話のない時代だ。
義母にも頼んで、知人宅や行きつけの店に片っ端から連絡を回してもらった。それでも行方はつかめない。
私は上座の空席を見ながら、グラスの水を何度も口に運んでいた。
発起人の友人たちは気を遣って、式の段取りや会場の話題で場を繋いでくれる。
それでも話が途切れるたび、空いた座布団に視線が落ちるのが分かった。
女将さんがそっと近づいてきて、料理を温め直しますかと尋ねてくれる。
私は何度も頭を下げて、その都度料理を下げてもらった。
お酒を飲まずに待っていてくれる友人たちの湯呑みに、お茶のお代わりだけが何度も注がれていく。
一時間が過ぎ、料理が冷めはじめた。一時間半が過ぎ、若い友人が気まずそうに席を立つ。二時間が過ぎたところで、ようやく襖が開いた。
座敷に響いた「パチンコ行ってた」
義父だった。
顔は赤く、上着のボタンが一つ外れている。
私は思わず立ち上がり、こちらから頭を下げる準備をした。
ところが義父は、座布団にどさりと腰を下ろすと、悪びれもせず言ったのだ。
「パチンコ行ってたんだ!」
座敷が一瞬で静まり返った。謝罪はない。言い訳もない。
発起人を引き受けてくれた友人たちが、箸を持ったまま固まっている。義母は隣でうつむき、湯呑みを持ち上げては置く動作を繰り返していた。
「いやー、出ちゃってさ」
義父はそのまま、自分が引いた台の話を始めた。
誰の顔合わせなのか、何のために集まったのか、まるで分かっていない口ぶりだった。
あの夜から始まった、長い戦い
解散の挨拶も、誰がどう切り出したのかよく覚えていない。
お会計を済ませて店を出ると、夜風がやけに冷たく感じられた。義父はその場で別の知人に電話をかけ、まだ飲み足りないと笑っていた。
帰り道、幹事役の友人が小さく耳打ちしてくれた。気にしないで、あなたが悪いんじゃないからと。
その一言だけが、その夜の救いだった。
家に着くまでの間、私は自分の中で何かが固まっていくのを感じていた。だらしない人だとは聞いていたけれど、想像の範囲を超えていた。これから親戚として、何十年も付き合うことになる。
義父との長い戦いは、あの座敷の二時間から始まった。
結納、挙式、引き出物。事あるごとに義父は遅れ、忘れ、悪びれず笑った。そのたびに思い出すのは、座布団に座って放った最初の一言だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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