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「安心して進めてね」と渡された仕事は雑用だらけ→全部こなして出した「できました」に上司が黙り込んだ瞬間

「安心して進めてね」と渡された仕事は雑用だらけ→全部こなして出した「できました」に上司が黙り込んだ瞬間

渡された仕事の中身

40代になって数年、私はある部署で後輩と一緒に仕事をしていた。ある日、直属の課長が私の席に来てこう言った。

「安心して進めてね」

渡されたのは業務リストだった。ざっと目を通すと、データの転記作業、書類の整理、取引先への確認連絡、発注資料のコピーと仕分け。ひとつひとつは難しくないが、どれも地味で時間のかかる内容ばかりだった。

課長が後輩にも振り分けてくれるのかと思っていたが、そうではなかった。私一人に向けて渡されたリストだった。

引き受けてから気がついたことがある。課長は上の役職の前では「今期の目標をしっかり進めています」と笑顔で報告し、チームの成果を自分の言葉で語っていた。でも実際のデスクに目を向けると、業務の合間に長々と雑談をしたり、席を外して戻ってこない時間が続いたりしていた。

私に渡した仕事を進めているのが誰か、上の人たちには見えていなかったのかもしれない。

黙々とこなした日々

文句を言っても仕方がないと思った。リストに書かれた内容は、誰かがやらなければ回らない仕事だった。苦情を上に伝えることも頭をよぎったが、証拠になるようなものもなく、雰囲気を乱したくなかった。

朝早めに来て、自分のメイン業務を片付けてから雑用リストを開く。昼休みを少し削って確認連絡を入れる。夕方には仕分けを終わらせてから席を立つ。それを繰り返した。

後輩が「何かお手伝いできることありますか」と声をかけてくれた日があった。気持ちは嬉しかったが、課長から振られたリストを渡すのも違う気がして、「ありがとう、大丈夫だよ」と笑顔で返した。

数日後、すべての項目が完了した。データは整理され、書類は揃い、取引先への返信も確認が取れていた。

「できました」の一言

課長のデスクに近づいて声をかけた。

「できました」

課長は一瞬だけ手を止めた。「あ、もう?」と言ったきり、何も続かなかった。書類を受け取って少し眺め、そのままファイルにはさんだ。

大きな反応はなかった。でも私の中には、静かな達成感があった。時間をかけて一つひとつ片付けてきたものが、ちゃんと形になった。それだけで十分だと思えた。

誰かに認めてもらえるとは思っていなかったし、実際そうだった。それでも自分で抱えて、最後まで仕上げたという事実は残る。あのリストを全部終わらせた日のことは、いまも思い出すと少しだけ誇らしい気持ちになるのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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