Share
「身なりにまで余裕がなくなっちゃうのよね」と嫌味ばかり言うママ友。だが、保護者の集まりで恥をかく結果に

子どもの習い事で出会ったあるママ友。彼女はいつも、慈愛に満ちたような微笑みを浮かべながら、チクリと毒のある言葉を投げかけてくるタイプでした。
「あら、そのバッグ。かなり使い込んでいるのね。やっぱり忙しいと、身なりにまで余裕がなくなっちゃうのよね。わかるわ」
自分がいかに優雅かを匂わせる物言いに、胸の奥はいつも解消できないモヤモヤでいっぱい。
周囲のママたちも苦笑いするばかりで、その場には逃げ出したくなるような重苦しい空気が漂っていました。
「私、慣れているから」と自信満々に手を挙げた結果
そんなある日、習い事の発表会に向けた打ち合わせのため、保護者の集まりが開かれました。
当日の役割分担や進行を決める必要があり、誰もが「面倒なことになりそう」と様子を伺っていた、その時。例の彼女が勢いよく手を挙げたのです。
「こういうの、私とっても慣れているから!私に任せてください」
自信たっぷりの宣言に全員が安堵したのも束の間。いざ始まると話はあちこちに飛び、要点は支離滅裂。
自分の余裕をアピールするように茶化すばかりで、一向に結論が出ないまま、時計の針だけが虚しく進んでいきました。
「次は……あ、やっぱりさっきの話に戻りましょうか。あ、でもお弁当のことも……」
迷走する進行に、周囲の顔には隠しきれない困惑と苛立ち。最悪の空気の中、ついには沈黙が場を支配してしまいました。
控えめなママの神対応で一気に形勢逆転
「あの、もしよろしければ、一旦ここまで出た意見を整理してもいいですか?」
静寂を破ったのは、普段は一番後ろで静かに頷いている、控えめな別のママ。
彼女は落ち着いた声で、混乱した議論をパズルのように鮮やかに繋ぎ合わせていきます。
「検討すべきは予算と時間の二点です。まずは予算についてですが……」
無駄のない的確なフォローで、会はあっという間に終了しました。
先生から「素晴らしいまとめでした」と最大級の感謝を伝えられたのは、もちろんその控えめなママでした。
一方で、顔を真っ赤にして沈黙する自称・仕切り役。
無理に自分を大きく見せるより、落ち着いた誠実な振る舞いこそが信頼を勝ち取るのだと痛感した出来事でした。
溜まっていた私のモヤモヤは、春の嵐が去った後の空のように、晴れやかに消え去っていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >
恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

