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「金属の音がかなり響いてくるんです」言うか言うまいか迷い続けた私。だが、正直な気持ちを伝えた結果

「金属の音がかなり響いてくるんです」言うか言うまいか迷い続けた私。だが、正直な気持ちを伝えた結果

いつ鳴るか分からない音に、身構えていた

隣の家には、子どもが同じ学年のママ友が住んでいます。庭には野球用のネットが張られていて、放課後や休日になると、息子さんがよく練習をしていました。

家族で応援しているのだろうなと思っていましたし、最初は特に気にしていませんでした。

ただ、しばらくして気になり始めたのが、金属バットでボールを打つ音です。

「カーン」という高い音が思った以上によく響き、窓を閉めていても聞こえてくることがありました。特に休日、ベランダで洗濯物を干したり取り込んだりしている時間と練習が重なると、突然鳴る音にびくっとすることもありました。

だからといって、すぐに苦情を言う気にはなれません。

道で会えば普通に挨拶をする仲ですし、何より子ども同士はこれからも学校で顔を合わせます。こちらが強く言ったことで、子どもまで気まずい思いをしたら嫌だなと考えていました。

「今日は言おうかな。でも、これくらいで言うのもな…」

そう迷っているうちに何週間も過ぎました。

ある休日、洗濯物を干している最中に、またすぐ近くで金属音が響きました。驚いて手を止めたとき、さすがにこのままずっと我慢するのも違うと思いました。

相手を責めたいわけではありません。ただ、どのくらい音が届いているのかだけでも知ってもらおう。そう決めて、私は隣の家の玄関へ向かいました。

意地悪ではなく、ただ気づいていなかった

出てきたママ友に、私はできるだけ普段どおりの口調で話しました。

「ごめんね、ちょっと言おうか迷ってたんだけど…洗濯物を干していると、金属の音がかなり響いてくるんです」

ママ友は一瞬きょとんとしたあと、庭のほうを振り返りました。

「えっ、そんなに聞こえてた?」

「うん。窓を閉めてても聞こえるときがあって。練習をやめてほしいってことじゃないんだけどね」

そう伝えると、ママ友は申し訳なさそうに頭を下げました。

「ごめんなさい。家の中にいるとそこまで大きく感じなくて、外までそんなに響いてると思ってなかった」

こちらが想像していたような険悪な空気にはなりませんでした。本当に、どのくらい周囲へ音が届いているのか気づいていなかったようです。

その日から、朝早い時間や夕方以降には金属バットで打たないようにしてくれました。休日も、素振りや柔らかいボールを使った練習を増やしたようで、以前のように何度も高い音が響くことはなくなりました。

数日後、庭先で顔を合わせたとき、ママ友から声をかけられました。

「最近どう?まだうるさかったら言ってね」

「ううん、だいぶ気にならなくなったよ。ありがとう」

言い出すまでは、ずいぶん悩みました。でも相手には悪気があったわけではなく、こちらが困っていることを知らなかっただけでした。

黙ったまま我慢し続けるより、責める言い方をせずに困っていることを伝えてみる。今回のことでは、それだけでも状況が変わることがあるのだと感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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