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「気が利かないわね!」親切に手伝った店員を責める客。だが、店長が毅然と対応した結果

セルフレジで困っていた女性客
平日の昼下がり、私は近所のドラッグストアで買い物を済ませ、セルフレジへ向かいました。
隣では、六十代くらいの女性客が画面の前で手を止めています。操作がよく分からないのか、何度か画面を触っては困ったように首をかしげていました。
そこへ、二十代くらいの女性店員が気づいて近づいてきました。
「大丈夫ですか?分かりにくいところ、一緒にやりますね」
女性客は少しほっとした顔をして、「あら、助かるわ。こういうの苦手でね」と笑いました。
店員は急かすこともなく、「ここを押していただいて……はい、それで大丈夫です」と、ひとつずつ説明していきます。
女性客も「これでいいの?」「そうです、そのままで大丈夫ですよ」と言葉を交わしながら、順調に会計を進めていました。
ところが、合計金額が表示されたところで、女性客が急にバッグの中を探り始めました。
「あっ、ちょっと待って。クーポン持ってたわ」
取り出した紙を見たあと、女性客の表情が険しくなります。
「もう。こういうの持ってないか、先に聞いてくれればいいじゃない。気が利かないわね!」
さっきまでの穏やかな声とは違い、周囲にも聞こえる大きさでした。
店員は一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに画面へ目を戻します。
「クーポン、お持ちだったんですね。少し確認しますので、お待ちください」
しかし女性客は納得できないようでした。
「最初からあなたが横にいたでしょう?ひと言聞いてくれれば済んだ話じゃない」
「申し訳ありません。使えるように確認しますね」
店員はそう答えましたが、声には少し緊張がにじんでいました。
声を聞いて店長がやってきた
女性客の声が大きくなったためか、奥から店長らしき人が出てきました。
「どうされましたか?」
すると女性客は、待っていたように店長へ向き直ります。
「このクーポンを持っていたのに、何も聞いてくれなかったのよ。ずっと横で手伝ってたんだから、普通は気づくでしょう?」
店長は女性客の話を聞いてから、店員にも短く状況を確認しました。
そしてクーポンに目を落とし、落ち着いた声で答えます。
「お待たせして申し訳ありません。こちらのクーポンは、お会計前にお客様からご提示いただくものなんです」
女性客は少し眉を寄せました。
「でも、持ってるかどうかくらい聞けるでしょう?」
店長は声を強めることなく続けました。
「そうですね。ご案内できれば、より分かりやすかったかもしれません。ただ、このスタッフは操作でお困りなのを見て、お手伝いに入っていました。クーポンをお持ちかどうかまでは、こちらでは分からないんです」
その言葉に、女性客はしばらく黙っていました。
先ほどまで何度も言い返していたのに、今度はクーポンと画面を交互に見ています。
「……じゃあ、これ、今から使えるの?」
「はい。こちらで確認しますね」
店長と店員が対応し、女性客は改めて会計を済ませました。
帰り際、女性客は店員のほうをちらりと見ましたが、それ以上責めることはありませんでした。「どうも」と小さく言って、そのまま店を出ていきます。
女性客がいなくなったあと、店長は店員に「大丈夫?」と声をかけました。
「はい……ちょっとびっくりしました」
店員が困ったように笑うと、店長も「ちゃんと対応できてたよ」と短く返しました。
最初から最後まで親切に手伝っていた店員が、一方的に責められたままにならなかったことに、そばで見ていた私も少しほっとしました。
店長が誰かを言い負かしたわけではありません。ただ、その場で何が起きていたのかを確認し、店員に落ち度があるように決めつけず説明した。その姿が、とても印象に残った出来事です。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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