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「お前たち、家を買う予定はないのか」お盆の集まりで家の話を迫った叔父→母が毅然と黙らせた瞬間

「お前たち、家を買う予定はないのか」お盆の集まりで家の話を迫った叔父→母が毅然と黙らせた瞬間

お盆の食卓で始まった家の話

昨年のお盆、妻と一緒に私の実家へ帰省したときのことです。

その日は親戚が十人ほど集まり、夕方から座卓を囲んで食事をしていました。久しぶりに顔を合わせたこともあり、近況報告や昔話で場はにぎわっていました。

食事が始まってしばらくしたころ、向かいに座っていた叔父が、ふいに私へ尋ねました。

「お前たち、家を買う予定はないのか」

叔父は父の弟で、六十代です。私たち夫婦が賃貸住宅に住んでいることは、以前から知っていました。

「今のところは、まだ考えている途中かな」

そう答えると、叔父は少し驚いたような顔をしました。

「もう三十代だろ。持ち家がないと、だんだん遅くなるぞ」

悪気はなかったのかもしれません。ただ、大勢の親戚がいる前で言われたこともあり、私は返答に困ってしまいました。

すると叔父は、自分の息子である従兄弟の話を始めました。

「うちの息子は三十二で買ったぞ。子どもができる前に決めたほうが楽だと言ってな」

従兄弟と比べられているようで、居心地の悪さが増していきます。

住宅購入については、妻と何度も話し合っていました。けれど、勤務先や今後の暮らし方を考えると、今すぐ決めるつもりはありませんでした。

それでも親戚の前で細かく説明する気にはなれず、私は「まあ、もう少し考えるよ」とだけ答えました。

ところが、叔父は納得しません。

「考えているだけじゃ、いつまでたっても買えないぞ。そろそろ決断しないとな」

周囲の親戚は気まずそうに料理へ目を落とし、父も困ったように黙っていました。

母が静かに止めたひと言

そのとき、料理を運んでいた母が座卓のそばで足を止めました。

「もう、その話はいいでしょう」

いつもは親戚の会話に割って入らない母が、はっきりとした声で言いました。

叔父は意外そうに母を見ます。

「別に変なことは言ってないだろ。親戚だから心配してるんだよ」

すると母は、落ち着いた口調のまま続けました。

「心配してくれるのはありがたいけど、家を買うかどうかも、いつ買うかも、二人で決めることです」

叔父が何か言おうとしましたが、母はさらに言葉を重ねました。

「従兄弟と比べる必要もありません。それぞれ仕事も暮らし方も違うんだから、この子たちにはこの子たちの考えがあるでしょう」

声を荒らげたわけではありません。それでも、これ以上は口を出させないという強さが伝わりました。

叔父はしばらく黙ったあと、「まあ、本人たちが決めることか」と小さくつぶやきました。

母はそこで表情をやわらげます。

「そういうこと。せっかく集まったんだから、今日は楽しく食べましょう」

その言葉をきっかけに、別の親戚が最近行った旅行の話を始め、重くなっていた空気も少しずつ戻っていきました。

帰宅する車の中で、妻が言いました。

「お母さん、ありがたかったね」

私はうなずきながら、食卓で何も言い返せなかった自分を少し情けなく感じていました。

それでも、私たちの事情を勝手に説明することなく、「二人で決めること」とだけ言って守ってくれた母の言葉が、今も心に残っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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