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「弁当をもっと、しっかり加熱しろ!」若い店員を怒鳴りつけた客。だが、店長が静かに伝えた一言

混雑するレジで始まった言い争い
平日の夕方、仕事帰りに近所のコンビニへ立ち寄ったときのことです。
店内は夕食を買う人たちで混み合い、レジには五人ほどの列ができていました。
カウンターでは、若い男性店員が一人で会計を進めていました。
私の二人前に並んでいたのは、五十代くらいの男性です。男性は会計を済ませ、温めてもらった弁当を受け取ると、容器の上から手で触りました。
すると、突然険しい表情になったのです。
「弁当をもっと、しっかり加熱しろ!まだぬるいじゃないか」
大きな声が店内に響き、列に並んでいた人たちが一斉に男性のほうを見ました。
若い店員は驚いた様子を見せながらも、すぐに頭を下げました。
「申し訳ございません。追加で温めます」
店員は弁当を受け取り、再び電子レンジへ入れました。
ところが男性は、温めが終わるまでのわずかな時間も待てない様子でした。レジ台を指でたたきながら、何度も店員を急かします。
「早くしろよ。こっちは急いでるんだ」
「最初からちゃんと温めれば、こんなに待たなくて済んだだろ」
店員は何度も謝りながら、電子レンジの表示を確認していました。その表情はこわばり、手元も少し震えているように見えました。
やがて加熱が終わり、店員は弁当を袋へ戻しました。
「お待たせいたしました。熱くなっていますので、お気をつけください」
しかし、男性の怒りは収まりませんでした。
「遅いんだよ。こんなこともまともにできないのか」
店長が静かに伝えたこと
その声を聞きつけたのか、店の奥から店長らしき男性が出てきました。
店長は若い店員の隣に立つと、男性客に落ち着いた口調で声をかけました。
「お客様、お待たせして申し訳ございません。追加の加熱はいたしましたので、弁当は十分熱くなっております」
男性は店長にも不満をぶつけました。
「この店員の仕事が遅いから怒ってるんだよ」
すると店長は、声を荒らげることなく続けました。
「ご要望には対応いたします。ただ、従業員を怒鳴ったり、侮辱するような言葉を使ったりすることはお控えください」
店長の声は静かでしたが、はっきりとした口調でした。
店内にいた人たちも、いつの間にか男性の様子を見ています。周囲の視線に気づいた男性は、気まずそうに口を閉じました。
「もういいよ」
男性は弁当の入った袋を受け取ると、それ以上何も言わず、足早に店を出ていきました。
その後、店長は列に並んでいた私たちに向かって、「お待たせして申し訳ございません」と頭を下げました。
若い店員にも、小さな声で「大丈夫だから、落ち着いて」と声をかけています。
店員は少し安心したようにうなずき、再びレジの対応を始めました。
私の会計の番になったとき、私は店員に「大変でしたね」と声をかけました。
店員は少し照れたように笑い、「ありがとうございます」と答えてくれました。
客の要望に応えることと、理不尽な暴言まで受け入れることは同じではありません。従業員を守りながら、最後まで冷静に対応した店長の姿が、今でも印象に残っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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