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「部屋のテレビのリモコンが動かないんですけど」ホテルに苦情を入れた私。だが、勘違いが発覚し恥をかいた

「部屋のテレビのリモコンが動かないんですけど」ホテルに苦情を入れた私。だが、勘違いが発覚し恥をかいた
反応しないリモコン
数年前、夫と二人で旅行に出かけたときのことです。
ホテルの部屋に荷物を置き、少し休んでからテレビをつけようとしました。
ところが、リモコンのボタンを何度押しても、テレビは反応しません。
向きを変えたり、テレビの近くまで寄ったりしましたが、画面は真っ暗なままです。
「電池が切れているんじゃない?」
夫に言われ、リモコンの裏側を確認しましたが、旅行先で電池を交換するのも面倒に感じました。
備え付けの設備なのだから、ホテルに対応してもらえばいい。
そう考えた私は、すぐにフロントへ電話をかけました。
「部屋のテレビのリモコンが動かないんですけど」
少し強い口調になっていたと思います。
確認に来たスタッフ
電話口のスタッフは、落ち着いた声で謝りました。
「ご不便をおかけして申し訳ございません。すぐに確認に伺います」
しばらくすると、若いスタッフが部屋まで来てくれました。
私はリモコンを差し出しながら説明します。
「何度押しても、まったく反応しないんです。電池が切れているんじゃないですか?」
スタッフはリモコンを受け取り、テレビに向けました。
そして、上のほうにある赤いボタンを一度押します。
次の瞬間、テレビの電源が入りました。
部屋の中に音声が流れ、私は思わず黙り込んでしまいました。
押していたのは別のボタン
「こちらがテレビの電源ボタンでございます」
スタッフが指さしたのは、リモコンの右上にある小さなボタンでした。
私が何度も押していたのは、その隣にある別のボタンだったのです。
「あ…私、ずっとこっちを押していました」
恥ずかしくなり、声が小さくなりました。
スタッフは笑うこともなく、使い方を丁寧に説明してくれます。
「少し分かりにくいですよね。こちらをお使いください」
電池にも故障にも、何の問題もありませんでした。
確認が終わると、スタッフは「ほかにお困りのことはございませんか」と声をかけてから、部屋を出ていきました。
夫に言われた一言
ドアが閉まると、夫がこちらを見ました。
「壊れているって、ずいぶん自信満々に言っていたよね」
「だって、何回押してもつかなかったんだもの」
言い返してみたものの、単なる押し間違いだったことに変わりはありません。
しかも私は、電話口で少し不満そうな態度まで取っていました。
壊れていると決めつけず、ボタンを一つずつ確認していれば、すぐに気づけたはずです。
その後、フロントの前を通った際、私は先ほどのスタッフにあらためて頭を下げました。
「先ほどはすみませんでした。私の勘違いでした」
するとスタッフは、穏やかに答えてくれました。
「いえ、とんでもございません。分かりにくいことがございましたら、いつでもお声がけください」
怒ったり責めたりする前に、まずは自分の勘違いではないか確認する。
あの日の出来事は、今でも少し恥ずかしい旅の思い出として残っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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