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「うちが出した金額はみんなより多いよ」法事費用を多く出したと言う親戚。だが、伯母が見せた記録で見栄がバレた

「うちが出した金額はみんなより多いよ」法事費用を多く出したと言う親戚。だが、伯母が見せた記録で見栄がバレた
封筒を出し合った日
祖父の法事の前に、かかる費用を親戚で分けて出そうという話になりました。金額は決めず、それぞれができる範囲で、というまとめ方です。
「では、うちで預かって帳面につけておきます」
取りまとめ役の伯母がそう言って、名前を書いた封筒を一つずつ受け取っていきました。会場の費用も、料理も、返礼の品も、その中から出ていきます。
足りないぶんは伯母が立て替える約束でした。私は封筒を渡して、その日は帰りました。
みんなより多い、という話
法事から二か月ほど経った頃、別の親戚の家の集まりに呼ばれました。座卓の端で声が大きくなったのは、お茶が出たあたりです。
「うちが出した金額はみんなより多いよ」
そう話していたのは、法事のときにいちばん薄い封筒を出していた人でした。
「あれだけ人が集まるんだ。うちみたいに出す家がないと、ああいうのは回らないよ」
誰も否定はしませんでした。私も湯呑みを置いたまま、続きを聞いていました。
帳面が回ってきた
そこへ伯母が座卓に着きました。手には、法事のときの帳面と、領収書をまとめた封筒があります。
「精算が終わりましたので、皆さんにお見せしておきますね」
開いたページには、名前と金額が縦に並んでいました。順番に手渡されて、私の隣まで回ってきます。
さっき言っていた数字はたしかにありました。
ただしその横に書かれていたのは、遠方から来た大叔父の名前です。
先ほど話していた人の名前の横には、別の数字が入っていました。
座卓が静かになりました。誰も帳面から目を上げません。
「うちも、あのときはあれで精一杯でしたよ」
向かいの従兄が、帳面を隣へ回しながら言いました。
「……ああ、それは、あとで足すつもりだったんだ」
言いかけて、その人は湯呑みに手を伸ばしました。中身はもう空です。指先が茶托に当たって、小さな音が鳴りました。
「足りないぶんはこちらで見ましたから、大丈夫ですよ」
伯母は帳面を閉じて、それきり金額の話をしませんでした。座が動き出したのは、誰かが漬物の皿を回してからです。
帰り際、その人が玄関で私に声をかけてきました。
「さっきのは、少し話を盛ってしまってな」
「みんな、それぞれの事情で出してますから」
それだけ返して、靴を履きました。その後の集まりで、その人が金額の話を持ち出すことはなくなりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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