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「味が濃そうだし。僕なら取らないかな」健康を気にしてる従兄。だが、他人の食事にまで口を出してきた結果

食生活を変えた従兄
年末、久しぶりに親戚が実家へ集まりました。
居間の座卓には、母や伯母が用意した料理が並んでいます。
従兄は少し前から、健康のために食生活を見直しているそうです。
以前より体調がよくなったらしく、その話を楽しそうにしていました。
「夜は食べすぎないようにしてるんだ」
「へえ、続いているんだね」
自分に合った方法が見つかったのなら、よかったと思いました。
ところが、私が料理を取り皿へ移そうとすると、従兄が横から声をかけてきました。
「それ、あまり食べないほうがいいよ」
「そうなの?」
「味が濃そうだし。僕なら取らないかな」
私は笑って受け流し、そのまま料理を取りました。
食べるたびに聞こえる言葉
翌朝の食卓でも、従兄は私の皿を見ていました。
「朝からそんなに食べるの?」
「お正月だし、今日はいいかなと思って」
そう答えると、従兄は少し考えるような顔をします。
「でも、あとで胃が重くなるよ」
心配してくれているのだとは思いました。
ただ、自分が食べようとするたびに何か言われると、少し落ち着きません。
昼になり、残っていた料理を温め直しました。
私が取り皿へ手を伸ばすと、また従兄の声がしました。
「それも食べるの?やめておいたほうがいいと思うけど」
今度は、座卓を囲んでいた家族も黙りました。
従兄に悪気がないことは分かっています。
自分が試してよかったことを、私にも教えたいのでしょう。
それでも私は、従兄が何を食べるかについて一度も口を出したことはありませんでした。
伯父が静かに止めた
向かい側に座っていた伯父が、湯呑みを置きました。
「自分が気をつけるのはいいけど、人が食べるものまで決めなくていいだろう」
従兄は少し驚いたように、伯父を見ました。
「決めてるわけじゃないよ。体に悪そうだから教えてるだけで」
「一度言えば分かるよ。何度も言われたら、食べにくいだろう」
伯父の声は穏やかでした。
責めるというより、気づいていないことを教えるような言い方です。
従兄は私の取り皿を見てから、小さくうなずきました。
「ごめん。ちょっと言いすぎた」
「心配してくれたのは分かってるよ」
そう答えると、止まっていた食卓の空気が少しずつ戻っていきました。
その後、従兄が私の皿について何か言うことはありませんでした。
自分に合う食べ方が、ほかの人にも合うとは限りません。
善意から出た言葉でも、何度も繰り返せば相手を窮屈にさせることがあるのだと感じた出来事です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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