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「心配だから、5人に相談してみたの」家庭の事情を勝手に喋ったママ友。悪気のない対応に関わり方を変えた

聞き上手なママ友にこぼした一言
送り迎えでよく一緒になるママ友がいました。
声が柔らかくて、こちらの話を最後まで遮らずに聞いてくれる人です。
困りごとがあると、みんな自然と彼女のところへ行っていました。
その日は、朝から息子のことが頭を離れませんでした。声をかけても返事が返ってこない時期で、私のほうが空回りしていたのです。
「うちの子、最近あんまり口をきいてくれなくて」
「あら、そういう時期よね」
「私の言い方が悪いのかな、なんて思っちゃって」
「大丈夫よ。うちも通った道だから」
彼女はうなずきながら、私の腕を軽くたたきました。
誰にも言えずにいたことを一度口に出しただけで、肩の力が抜けた気がしたのです。
その数日後でした。園の門で、別のグループのママに呼び止められたのです。
それまで立ち話をしたこともない相手でした。
「息子さん、いま大変なんだってね。うちも上の子がそうだったよ」
すぐには言葉が出てきません。
「あの、それ、どちらで聞かれました?」
「えっ。もうみんな知ってるよ。私も3人から同じ話を聞いたもの」
崩れなかった笑顔
お迎えの時間、私はあのママ友に確かめました。この前の話、どなたかにされましたか、と。
彼女はきょとんとした顔をして、それから明るく答えたのです。
「心配だから、5人に相談してみたの」
数まで正確に覚えていました。隠す様子も、言い訳をする気配もありません。
「どうして、他の方に」
「だって一人で抱えてたら苦しいでしょ。みんなでアドバイスもらったほうがいいと思って」
「あの子のためにも、早いほうがいいと思ったのよ」
悪いことをしたという顔は、どこにもありませんでした。
親身になって聞いてくれていたのだと思っていました。
彼女の中では、私の家の話は困っている人を助けるための材料だったのです。
「そうですか。ありがとうございます」
「いいのいいの。また何かあったら言ってね」
最後まで、その笑顔は少しも崩れませんでした。
それから私は、彼女とは天気の話しかしていません。
「今日は暖かいですね」
「そうねえ。明日は雨だって」
会話はそこで終わります。彼女のほうは何ひとつ変わったと思っていないようで、今日も遠くから手を振ってくれるのです。
怖いのは、この人が一度も自分を疑っていないことでした。
だから私は、今日も空の話をします。晴れですね、と。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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