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「あの、おうちのほうは大丈夫ですか」話したことのないママからの突然の質問。聞かれた理由に絶句

「あの、おうちのほうは大丈夫ですか」話したことのないママからの突然の質問。聞かれた理由に絶句
園庭での何気ない立ち話
同じ組のママ友は、誰にでも気さくに話しかける人でした。
送り迎えのたびに声をかけてくれるので、私も自然と立ち話をするようになったのです。
最初に引っかかったのは、発表会の前でした。
「お宅の子、練習についていけてないみたいよ」
先生からはそんな話を聞いていません。え、と返す前に彼女は続けました。
「うちは毎日30分、家でも練習してるの。やっぱり差が出るよね」
笑顔でした。悪気があるのかないのか、判断のつかない言い方です。
「そうなんですね。うちは本人に任せていて」
それだけ返して、話を流しました。
園庭で天気の話をするくらいの相手だと思っていたからです。
私はその日も、思いつくままに世間話を続けました。
「うちの夫、最近忙しくて。帰りが遅いんですよ」
愚痴でも相談でもありません。会話の隙間を埋めただけの一言でした。
「あら、大変ね。うちも前はそうだったから分かるわ」
彼女はそう言って、いつもの笑顔でうなずいていました。
別のママからの気遣い
数日後、ほとんど話したことのないママから声をかけられました。
「あの、おうちのほうは大丈夫ですか」
意味が分からず聞き返すと、彼女は言いにくそうに目を伏せたのです。
「ご主人、ほとんど帰ってこられないと聞いたので」
そんなことは言っていません。私が口にしたのは、忙しくて帰りが遅い、それだけです。話した相手も一人だけでした。
お迎えの時間、私はあのママ友に確かめました。あの話、どなたかにされましたか、と。
彼女は少しも慌てませんでした。
「帰りが遅いんでしょ、」
私が黙っていると、彼女は不思議そうに首をかしげました。
「心配してあげたのよ。一人で抱えてそうだったから」
怒鳴られたわけでも、責められたわけでもありません。
「また何かあったら、いつでも言ってね」
最後まで、その顔は笑ったままでした。
その夜、子どもを寝かしつけてから、私はもう一度あの言葉を思い返しました。この人の中で、私の話は善意という名前に変わって運ばれていく。どこまで届いて、途中で何が足されたのかは、もう確かめようがないのです。背中が冷たくなりました。
翌日から、私は挨拶だけにしました。天気の話もやめたのです。話さなければ、運ばれるものもありません。
周りのママたちも、いつの間にか同じくらいの距離で彼女に接するようになりました。今は、園の行事も穏やかに過ごせています。
ただ、園庭の隅で彼女が誰かの肩に手を置いて笑っているのを見かけると、今でも足が止まります。あの笑顔で、今日は誰の何が運ばれているのだろうと考えてしまうのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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