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「カメラの前の変顔も、俺に似てるな」子供の写真を全部自分に結びつけてきた義父。だが、私の本音に義父の態度が一変

「カメラの前の変顔も、俺に似てるな」子供の写真を全部自分に結びつけてきた義父。だが、私の本音に義父の態度が一変
全部、誰かに似ている
娘の写真を送ると、義父は必ずすぐ返事をくれます。
孫の成長を楽しみにしてくれている。ありがたいことです。
「この寝相、うちの息子の小さい頃と一緒だ」
公園で走る写真を送れば、こうです。
「腕の振り方が俺そっくりだな。血は争えん」
離乳食を頬張った写真にも、すぐ返ってきます。
「食いしん坊なところは、じいちゃん譲りだ」
最初は笑って読んでいました。けれど何を送っても同じ言葉が返ってくるうちに、指が止まるようになりました。
決定的だったのは、娘が思いきり変顔をした写真です。舌を出して、目を寄せて、自分でも大満足の顔。可愛くて、真っ先に義父へ送りました。
返ってきたのは、色あせた一枚の写真です。ほとんど白黒の画面で、少年が同じように舌を出しています。義父の子どもの頃でした。
「カメラの前の変顔も、俺に似てるな」
「うつしちゃってごめんねー」
スマートフォンを裏返して、しばらく置きました。それきり、写真を送らなくなりました。
正月の食卓で言ったこと
正月に義実家へ帰ると、義父が寂しそうに言いました。
「最近、写真が来ないなあ」
夫がちらりと私を見ました。私は湯呑みを置いて、義父を見ました。
「お義父さん、ひとつだけ言わせてください」
「ん、なんだ」
「この子はこの子です。誰かに似てるからじゃなく、この子自身を見てあげてほしいんです」
義父の箸が止まりました。
「……いや、俺は、可愛くて言ってたつもりで」
「わかっています。だから余計に、この子の話をしてほしいんです」
義父は口を開きかけて、そのまま閉じました。目を伏せたまま、何も言いません。
先に沈黙を破ったのは夫でした。
「俺もさ、ずっと同じこと思ってたよ」
「……お前もか」
「親父の写真の話、聞くたびに、この子の話じゃないなって」
義父は、娘のほうを向きました。座卓の下で、娘は積み木を高く積んでいます。
「なるほどな。俺の話ばっかり、してたわけだ」
言い訳も、拗ねた顔もありません。義父は畳に降りて、積み木の一番上に手を添えました。
「これ、お前が全部積んだのか。すごいじゃないか」
娘が得意げに笑い、義父も笑いました。誰に似ているという話は、その夜、一度も出ませんでした。
正月が明けて、私は久しぶりに写真を送りました。娘が初めて自分で靴を履けた日の一枚です。
返信は、すぐに来ました。
「今日はこの子の顔がいいね」
それから届く感想は、いつも娘のことだけです。積み木の高さ、笑い方、選んだ靴の色。
この前は、こう届きました。
「靴の色、自分で選んだのか。いいセンスだ」
送るのが、また楽しみになったのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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