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「全部食べなさい」娘に完食を強い続ける義母。だが、夫が育児の線引きで黙らせた瞬間

「全部食べなさい」娘に完食を強い続ける義母。だが、夫が育児の線引きで黙らせた瞬間
お盆の食卓、止まった手
娘が二歳の夏。お盆で義実家に親戚が集まりました。
座卓には料理が並び、娘も大人と同じ席で、小さな取り皿を前にしています。
はりきって食べていた娘でしたが、途中で手が止まりました。
「ごちそうさまする」
皿にはまだ煮物が残っています。
それでも、二歳の子にしては十分すぎる量でした。
「もういいの?おなかいっぱいだね」
皿を下げようとした私の手を、義母が止めます。
「好き嫌いする子になるから、全部食べさせなさい」
その声に、娘の肩がびくりと動きました。
「もう十分食べましたので、大丈夫です」
穏やかに返したつもりでした。けれど義母は引きません。
「昔はね、そんな甘い育児はしなかったのよ」
「全部食べなさい」
義母の中では、残さないことだけが正しさなのでした。
「ママは厳しいねえ」
娘の頭を撫でながら、義母は笑います。
親戚の手前、私は何も言えませんでした。
秋の連休、夫が引いた線
帰りの車で、娘は後ろの席で眠っていました。私は、ずっと飲み込んでいた言葉をこぼします。
「…あの子、途中から怖い顔してた」
「気づいてた。俺が言うべきだったな」
夫は前を向いたまま、静かにそう答えました。
次に義実家を訪ねたのは、秋の連休です。
同じように食卓を囲み、同じように娘の手が止まりました。義母が口を開きかけた、そのときでした。
「母さん」
夫の声に、場の空気が止まります。
「育児のことは、俺たち夫婦で決めるから。口出しは控えてほしい」
義母の顔から、笑みが消えました。
「……私は、この子のためを思って」
「ありがたいよ。でも、決めるのは俺たちだ」
言い返そうと息を吸った義母は、そのまま言葉を飲み込みます。
助けを求めるように義父を見ますが、義父は箸を置いて、ぽつりと言うのでした。
「……まあ、それが筋だな。俺たちの出る幕じゃない」
味方だと信じていた人にそう言われて、義母はうつむきました。
「ごちそうさま、する」
娘が皿を置いても、もう誰も止めません。義母は一度こちらを見て、すぐに目を逸らしました。
あれから、育児への口出しはぱたりと減りました。
今では娘に何かを勧める前に、「これ、あげてもいい?」と、義母のほうが私に確かめてきます。あの食卓で言えなかった一言を、夫が代わりに置いてくれたのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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