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「ママ、上の人また怒ってる」子供が騒ぐと怒る上の階の夫婦。だが、妻が集めた証拠で立場が逆転
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天井から降ってくる音
アパートの1階で、夫と子ども2人で暮らしていた。
上の部屋の家族が転勤で引っ越したあと、子どものいない夫婦が越してきた。
はじめの半年は、何事もなく穏やかだった。
ところがある日を境に、子どもが少し歩いただけで、天井からドンと大きな音が響くようになった。
音は日に日に激しくなった。子どもがほんの数歩走っただけで、ドンドンと一分近くも床を打ち鳴らしてくる。
まるで、こちらの生活を上から監視しているようだった。
「ママ、上の人また怒ってる」
おびえた上の子が、私の後ろに隠れる。下の子は大きな音のたびに泣き出すようになった。
子どもたちの顔から笑顔が消えていくのが、つらくてたまらなかった。
ある朝、郵便受けに一枚の紙が入っていた。走り書きの文字で、こう書かれていた。
「これ以上騒ぐなら訴える」
背筋が冷たくなった。ただの生活音で、こんな手紙を入れてくる相手がいる。
その事実に、私は言いようのない恐怖を覚えた。
証拠を握った日から
怖がってばかりはいられなかった。私は、その日から記録を取り始めた。
ドンドンという音が鳴った日時を、スマートフォンでこまめに録音していく。投函された手紙も、日付を書いて封筒に保管した。数週間で、音の記録は分厚くなっていった。
それらをまとめて、私は管理会社と大家のもとへ相談に向かった。
「これ、上の階の方から届いた手紙です。音の記録もあります」
担当者は手紙と録音を確認すると、みるみる表情を険しくした。
「これは…立派な迷惑行為ですね。契約の規約にも反しています」
後日、管理会社と大家が、上階の夫婦に正式な注意を行った。あとで管理人から聞いた話では、注意を受けた妻のほうは最初こそ食い下がったらしい。
「向こうの子どもがうるさいんです」
そう言い張ったものの、録音の日時と手紙の筆跡を突きつけられると、みるみる顔色を失い、最後は下を向いて黙り込んでしまったそうだ。
同じ階の住人も、あの夫婦の音には気づいていたらしい。
「うちにも響いてましたよ」と、そっと声をかけてくれた人もいた。
それまで強気だった上の夫婦は、廊下で顔を合わせても、気まずそうに目をそらすようになった。ドンドンという音も、あの日を境にぴたりと止んだ。
そして数か月後、先に部屋を出ていったのは、あの夫婦のほうだった。引っ越しのトラックを見送りながら、上の子がぽつりと言った。
「もう、ドンドンしないね」
その一言に、私はようやく肩の力が抜けた。子どもたちの笑顔が戻ってきたのは、それからすぐのことだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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