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「男の子で残念ね、3人目は?」と失礼な質問をするママ友。だが、冷静に返した一言で状況が一変

園の送り出しで聞かれた性別
第二子を妊娠して、おなかが目立ち始めた頃だった。上の子を幼稚園に送り届けた朝、同じクラスのママ友が駆け寄ってきた。
「ねえ、もう性別わかった?」
悪気のない世間話のつもりなのだろう。私は素直に答えた。
「男の子だったよ」
上の子も男の子だから、これで兄弟になる。お下がりも使えるし、上の子が弟を可愛がる姿を想像するだけで、私はそれが普通にうれしかった。
ところが、彼女はわかりやすく眉を下げてみせた。
「男の子で残念ね、3人目は?」
一瞬、何を言われたのか理解が追いつかなかった。元気に産まれてくれるなら、男でも女でもいい。それが私の本心だった。
「無事に産まれれば、どっちでもいいよ」
そう返したのに、彼女は引き下がらなかった。
「でも女の子がいたほうがいいって!老後に頼れるし。3人目、頑張りなよ」
うちは経済的にも二人までと、夫婦で何度も話し合って決めていた。望んで授かった子を「残念」と言われ、産んでもいない三人目まで急かされる。胸の奥が、すっと冷たくなった。
反論しようかと一瞬思った。けれど、性別で人の価値が決まると信じている相手に、何を言っても響かない気もした。それでも、おなかの子のためだけは、ここで黙ってはいられなかった。
妊婦が静かに返した一言
周りには、お迎えを待つ他のお母さんたちが何人かいた。彼女の声は、その輪にもしっかり届いていたと思う。
私は深く息を吸って、おなかにそっと手を当てた。
「2人で十分幸せです」
できるだけ穏やかに、でもはっきりと言いきった。
彼女の口元の笑みが、すっと止まった。
「あ……いや、そういうつもりじゃ……」
言葉を探すように、視線が宙をさまよう。さっきまでの勢いは、どこにもなかった。
沈黙を埋めたのは、近くにいた別のお母さんの声だった。
「ほんと、元気に産まれてくれたら一番ですよね」
その言葉に、周りのお母さんたちが次々とうなずいた。
「うちも上が二人とも男の子だけど、毎日にぎやかで楽しいよ」
同調の輪が広がっていくなか、性別に口を出した彼女だけが、ぽつんと取り残されていた。気まずそうに鞄を抱え直し、彼女は誰とも目を合わせずに小さく言った。
「……そうよね。ごめんなさい、つい」
そして逃げるように、足早に園の門を出ていった。
残されたお母さんたちと、私は顔を見合わせて笑った。さっきまで重かった空気が、嘘みたいに軽くなっていた。
おなかの子が、その瞬間に小さく動いた気がした。あなたが残念なんて、誰にも言わせない。そう心の中でつぶやいて、私はゆっくり家路についた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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