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「結婚を前提に付き合おう」同棲していた彼。だが、タブレットに届いた通知に別れを決意

「結婚を前提に付き合おう」同棲していた彼。だが、タブレットに届いた通知に別れを決意
完璧すぎた彼
30代半ば、マッチングアプリで出会った彼は、文句のつけようがない人だった。外資系で高収入を売りにし、優しくて、いつも清潔感がある。
「結婚を前提に付き合おう」
「うれしい。私も、そのつもりだよ」
付き合って数ヶ月で、私たちは半同棲を始めた。
彼は何度もそう笑い、休日の予定をすべて私に合わせてくれた。
幸せだった。完璧すぎて、少し怖いくらいに。
残されたタブレット
その朝、彼は仕事用のタブレットを置いたまま出かけていった。
「これ、持っていかなくて大丈夫かな」
充電しておこうと手に取った瞬間、画面が点いた。
そこには、私の知らない女性とのやり取りが、何十件も並んでいた。
指が止まった。スクロールするほど、別の名前、また別の名前が現れる。彼は私のほかにも、同時に何人もの女性と関係を続けていたのだ。
そして、会話に何度も出てくる単語に、背筋が凍った。
「妻が出かけてる間なら大丈夫」
「子供を寝かしつけてから連絡するね」
独身だと言い切っていた彼には、妻も、子供もいた。
完璧な彼の正体は、いくつもの嘘を重ねた別人だった。
静かに保全した証拠
手が震えた。けれど、ここで泣いて問い詰めても、この男はきっと言い逃れる。
そう思った私は、まず深く息を吸った。
やり取りの画面を、一枚ずつ記録に残す。日付、相手の数、妻と子の存在。
感情を脇に置いて、私は淡々と証拠を保全していった。
記録を進めるほど、嘘の規模が見えてくる。優しい言葉も、結婚を前提にという約束も、彼は私以外にも配っていたのだ。
(高収入も、独身も、全部演出だったんだ)
不思議と涙は出なかった。代わりに、この人とは一日も早く別れなければ、という冷静さだけが残った。
その夜、何も知らずに帰ってきた彼は、いつもの顔で笑った。
「ただいま。今日、何してた?」
「あなたのタブレット、充電しようとしたら画面が点いたの」
彼の笑みが、固まった。
「奥さんも、お子さんも、いるんだね」
「いや、それは……仕事の、その」
「ほかの人たちにも、同じこと言ってたんでしょう。全部、残ってるから」
私が記録を見せると、彼はソファにへたり込んだ。
さっきまでの完璧な男は、もうどこにもいない。
「もう、けっこうです」
私は荷物をまとめ、その家を出た。
玄関で振り返ると、彼はうなだれたまま、私を呼び止めることすらできなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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