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「心配で動けなくてさ!」5時間も看病してくれた彼。だが、看病中の彼の不器用な愛に苦笑いしたワケ

「心配で動けなくてさ!」5時間も看病してくれた彼。だが、看病中の彼の不器用な愛に苦笑いしたワケ
献身的すぎる看病
その日、私は朝から高熱で寝込んでいた。体は鉛のように重く、起き上がるのもやっとだった。そんな私を、夫はかいがいしく看病してくれた。
「熱、まだ高いね。冷えピタ替えるよ」
額のシートを新しいものに取り替え、枕元に飲み物を並べてくれる。
「これ、ポカリね。こっちは麦茶。飲めそうなら飲んで」
申し訳なさと安心感の両方を抱えながら、私はいつのまにか眠りに落ちていた。
次に目を覚ましたのは、もう夜だった。時計を見ると、5時間も経っている。
「あ、起きた? 大丈夫?」
声のしたほうを見ると、夫はベッドの横に座ったままだった。
「えっ、ずっとそこにいたの?」
「うん。心配で動けなくてさ!」
優先順位が独特すぎる夫
「ずっといてくれたんだ、ありがとう」
そう言って体を起こした私は、部屋を見回して言葉を失った。洗濯物は洗濯機に入れたまま、回した形跡すらない。台所をのぞけば、シンクには洗い物の山。そして何より。
「ねえ、あなたご飯は?」
「お腹空いたよ」
夫はけろりとした顔で、そう答えた。
どうやら5時間、何も食べずに私の横に座り続けていたらしい。
「待って、私を見てる間に、自分のご飯食べればよかったじゃない」
「いや、目を離した隙に何かあったら困ると思って」
大真面目な顔で言うものだから、私は思わず吹き出してしまった。怒る気も失せて、笑いがこみ上げてくる。
「あのね、あなたの優先順位、私が一番なのはすごく嬉しいけど」
「うん」
「二番にちゃんと、ご飯を入れてちょうだい」
夫はきょとんとした顔で、それから照れくさそうに頭をかいた。看病してくれた気持ちは本物だ。ただ、そのやり方が、あまりにも不器用すぎた。
二度目のドヤ顔
その出来事から、しばらく経った頃。今度はまた別の日に、私が体調を崩して寝込んだ。前回のことが頭をよぎり、内心ひやひやしていた。
ところが、台所のほうから、ことこととやさしい音が聞こえてくる。やがて夫が、お盆を手にやってきた。
「はい、雑炊。レトルトだけどさ」
湯気の立つ器が、二つ。私の分と、自分の分だ。しかも洗濯機は回り、シンクの洗い物も片付いている。
「えっ、すごい。ちゃんと自分のも用意したんだ」
「成長したでしょ」
夫は、得意げに胸を張ってみせた。そのドヤ顔がおかしくて、でも妙に頼もしくて、私はまた笑ってしまった。
「うん。二番にご飯、ちゃんと入ってる」
「だろ? あれから俺なりに考えたんだよ」
不器用なりに、ちゃんと前回の私の言葉を覚えていてくれた。形になった優しさを前に、胸の奥がじんわりと温かくなる。
スプーンを口に運びながら、私はこの人と暮らせてよかったと、しみじみ思ったのだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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