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「誰も触ってないよ」突如消えたテレビのリモコン。翌朝、冷蔵庫の野菜室から出てきた瞬間

「誰も触ってないよ」突如消えたテレビのリモコン。翌朝、冷蔵庫の野菜室から出てきた瞬間
夕食後にソファ横で消えたテレビのリモコン
あれは一年ほど前の、平日の夜のことだった。夕食を終えてリビングのソファに腰を下ろし、テレビをつけようとローテーブルの上に置いていたはずのリモコンに手を伸ばした。
なかった。
さっきまでチャンネルを変えるのに使っていたのに、ローテーブルの定位置にも、ソファの隙間にもない。
クッションを全部めくり、ラグの下まで覗き込んだが、黒くて細長いリモコンの影はどこにもなかった。夫と中学生の娘も呼んで一緒に探したが、リビングのどこを探っても出てこない。
キッチン、廊下、洗面所、寝室、子供部屋まで広げて家中を見て回ったが、結局その夜は見つからないまま諦めて寝るしかなかった。
翌朝、冷蔵庫の野菜室の真ん中にぽつんと置かれた黒
翌朝、朝食用のサラダを作ろうと冷蔵庫の野菜室を引き出した瞬間、私は声が出なかった。レタスやきゅうりの上ではない、白いプラスチックの底の真ん中に、黒くて細長いものがぽつんと置かれている。
昨日家族で必死に探したテレビのリモコンだった。一晩冷気にあたっていたせいで、表面がうっすら結露して冷たい。リビングから廊下を抜けてキッチンの冷蔵庫まで、誰かが歩いて運ばなければ絶対に辿り着けない場所だった。
夫を起こして見せると、夫もぽかんと口を開けたまま固まった。学校に行く支度をしていた娘も野菜室を覗き込んで、信じられないという顔で首を横に振る。
「誰も触ってないよ」
夫も娘も同じ言葉を繰り返した。私自身も前夜、冷蔵庫を開けた最後の記憶は夕食前の調味料の出し入れまでで、寝る前には一切扉に手をかけていない。家族3人とも本当に身に覚えがないという顔のまま、しばらく野菜室を囲んで黙り込んでしまった。
数日経っても家族で首をかしげるだけの朝
その日からしばらくの間、朝食の時間になるたび家族でリモコン事件の話題が出た。夫は寝ぼけて冷蔵庫を開けた可能性を疑い、娘は私が知らないうちにやったのではと言い、私自身も真っ先に自分を疑った。
けれど、誰が再現しようとしても、リビングからリモコンを掴んで冷蔵庫の野菜室の真ん中に置きに行く動作の記憶が、誰の頭の中にも出てこない。
数日経ってもきっかけは思い出せず、家族3人で野菜室の前で首をかしげるばかりだった。あれから一年経った今でも、あの夜の出来事だけは家のなかで不思議なまま残り続けている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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