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長女を出産→「お祝いと顔見にきたよ」一度も話したことない近所の女性が訪ねてきた。義両親に聞いた正体に絶句

山あいの家に響いた予告なしの呼び鈴
結婚を機に夫の地元である山あいの集落へ越してきて、長女を出産した直後のことだった。
退院後はバタバタしていて、ご近所さんと顔を合わせる余裕もないまま、家の中で授乳と睡眠を繰り返す日々を送っていた。
集落自体が静かで、近隣の方とは挨拶程度の交流すらまだなかった。
その日の午前、子を寝かしつけた直後に玄関の呼び鈴が鳴った。
宅配を頼んだ覚えもなく、画面越しに見えたのは、見覚えのない高齢の女性だった。
手にはスーパーのビニール袋を提げていて、中にはみかんやバナナが無造作に入っているのが見えた。
玄関を開けると、相手はにこにこと笑いながらこう告げてきた。
「お祝いと顔見にきたよ」
義両親の口から出た思いがけない事情
頭の中が真っ白になった。話したこともない人がなぜ出産を知っていて、なぜこの家まで来ているのか。
咄嗟に、子どもは今寝ているのでとだけ伝えて頭を下げた。
袋だけ受け取ってもらえないかと言われそうになる気配を感じ、追加の言葉が出る前に、丁重に玄関を閉じた。
鍵を回す自分の指先が、わずかに震えていたのを覚えている。
居間に戻ってからもしばらく落ち着かなかった。寝室を覗き、子どもの寝息を確認し、もう一度玄関の鍵を見に行った。
そんな自分の動きが、つい数十分前まで想定していなかったものだったことが、いっそうこたえた。
その日の夜、仕事から戻った夫に経緯を話すと、特徴を聞きながら表情がだんだん曇っていった。
義両親にも電話で確認してもらうと、義母から返ってきた一言で背筋が冷たくなった。
「あの人ね、息子さん夫婦と同居してるんだけど、近所の噂はなぜか知ってるのよね」
居留守を決めた朝に残った感触
危害を加えるつもりはなく、ご本人としては「お祝い」を届けに来た善意なのだと聞かされても、心が落ち着かなかった。
何より、知らないうちに家を特定され、寝かせていた子どものすぐ向こうまで人が来ていたという事実が重く残った。
それから数回、同じ時間帯に呼び鈴が鳴る日があった。
画面を確認して同じ姿が映っていれば、心を決めて居留守を通す。
袋が玄関先にぽつんと置かれていることもあった。
中身を見ずに片付け、家族には事情を伝えてある。山あいの静かな道に、何を考えているか読めない人がもう一人いる。
その感触だけが、暮らしの底にずっと沈んでいる。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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