MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「何かまずいことをしたかな」アウトレットで迷子の子に声をかけた夫→急いで来た親に睨まれたままのモヤモヤ

「何かまずいことをしたかな」アウトレットで迷子の子に声をかけた夫→急いで来た親に睨まれたままのモヤモヤ

泣いていた子を放っておけなかった夫

週末、家族で大きなアウトレットモールへ出かけた日のことだ。

ショッピングエリアを歩いていると、小さな女の子が立ちつくしているのが目に入った。周りを見回しながら、ぐすぐすと泣いている。どう見ても5歳にはなっていないくらいの幼さだった。

夫がすぐに気づいて、足を止めた。

「どうしたの?お父さんとお母さん、どこかな?」

膝を折ってしゃがみ、子どもの目線に合わせながら穏やかに声をかけていた。

女の子は涙をためながらも、少し頷いた。夫はすぐに立ち上がり、近くにいたスタッフに確認して、インフォメーションカウンターへ連れて行こうとした。

そのとき、人波をかき分けて走ってきた女性がいた。

子どもの母親らしかった。女の子の手を引き寄せ、抱き上げた後、夫に向けて発したのはお礼の言葉ではなかった。

母親は私たちを上から下まで一瞥し、じっと睨みつけたまま、一言も発せずに踵を返した。

夫の横顔に残った違和感

夫はしばらく、立ったまま動かなかった。

「…何かまずいことをしたかな」

小声でつぶやいた横顔が、妙に頭に焼き付いている。何もまずいことなどしていない。子どもを助けようとしただけだ。

「子どもを守りたかっただけなのにね」と後から私が言うと、夫は「まあ、親御さんが焦ってたんだろうな」と静かに笑った。

大人な対応だと思ったし、それ以上は引きずらない夫の性格を知っている。

でも私のほうがモヤモヤしてしまった。

慌てていたのは分かる。我が子を見つけてほっとして、感情が追いつかなかったのかもしれない。それは理解できる。

それでも、せめて一言くらいあってもよかったのではないかという思いが、なかなか消えなかった。

子どものそばにいた見知らぬ男性を不審に思う気持ちは、親として当然かもしれない。だが夫は、女の子が泣いているのを見て、放っておけなかっただけだ。

迷子の子に声をかけることが、こんなにも複雑な後味を残すことになるとは思っていなかった。

善意でした行動がそのまま受け取られない場面もある。そのことは頭では分かっている。それでも、あの日の夫の横顔と、モールに消えていく母親の背中が、何となく胸の隅に引っかかったまま残っている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「娘の着物はうちで作る」出産前の帰省で義父が突然切り出した主張→理由も告げずに一点張りだった本音

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking