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「うわっ、これは無いな」初対面で値踏みしてきた男に背を向け店に入る前に立ち去った40代の即決

「うわっ、これは無いな」初対面で値踏みしてきた男に背を向け店に入る前に立ち去った40代の即決

仕事帰りの駅で交わすはずだった挨拶

30代の頃の話です。マッチングアプリで知り合った男性と、仕事帰りに最寄り駅で会うことになりました。事前のやり取りはとても穏やかで、文章も丁寧。趣味の話も嚙み合って、会えるのを少しだけ楽しみにしていたんです。

その日は仕事が長引いて、待ち合わせ駅にギリギリの到着でした。改札を抜けて、約束していた柱の前で深呼吸をひとつ。プロフィール写真と雰囲気を頼りに、目を合わせようとした、その瞬間でした。

相手の口元から、小さな声がこぼれました。

「うわっ、これは無いな」

聞こえないふりができないほど、はっきりとした音量でした。挨拶の言葉はありません。笑顔もない。あるのは、私の全身を上から下まで一往復させた視線と、その一言だけ。

頭の中が一瞬、真っ白になりました。考えがそのまま止まる感覚です。事前にあれだけ丁寧な文面を送ってきた人の口から、本当に同じ声が出ているのか、にわかに信じられませんでした。

低く静かな怒りで放った一言

白くなった視界が戻ってきたとき、胸の奥から低く静かな熱が立ち上がってきました。声を荒げる気は、不思議と起きません。それより先に、こんな相手と一秒でも長く同じ空間にいたくない、という気持ちが体を動かしていました。

背筋を伸ばして、相手の目をまっすぐに見ます。

「そういうタイプじゃないので、帰りますね。さよなら」

そう言って、私は来た改札へ歩き出しました。後ろから「は?嘘やん、待ってよ」と慌てた声が追いかけてきましたが、振り返りませんでした。

(こんな失礼な人がいるんだ)

驚きと呆れが、歩きながら少しずつ整っていきました。会ったその瞬間に、初対面の相手へあの一言を投げる人と、もし話を続けていたら、何時間かけても気持ちはすり減るだけだったはずです。お店に入って向かい合っていたら、笑顔を作ることに必死で、自分の声を見失っていたかもしれません。

電車に乗り込み、座席に腰を下ろして、ふっと息を吐きました。仕事終わりの疲れた体に、無理やりもう一杯のコーヒーを足さなくてよかった。先に店を出るどころか、店にすら入らずに済ませた自分の判断を、今でも誇らしく思っています。

失礼な相手に時間を払わない。それだけで、自分を守れることもあるのだと知った夜でした。あれから何年経っても、「無理だな」と感じた一秒目に席を立つ判断は、私の中の物差しとして残り続けています。あの夜の自分を、何度でも褒めてあげたい気持ちです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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