Share
「友達がいない人って、人として何か欠けてると思う」付き合って半年の彼女がカフェで放った本音→続けて出た一言に恐怖

日曜午後の何気ない雑談
付き合って半年の彼女と、駅前のカフェでお茶をしていた。日曜の午後、特に予定のない穏やかな時間。窓の外には、買い物袋を提げた人たちが行き交っていた。
会話の流れは、共通の知人の結婚式の話から始まった。彼女の同期が来月、結婚するらしい。
新郎側の出席者がやけに少ないと、彼女が苦笑いを浮かべながら言った。
「友達がいない人って、人として何か欠けてると思う」
カチャ、とコーヒーカップが受け皿に置かれる音が、やけに大きく聞こえた。
私は一瞬、彼女の言葉の意味を取り損ねた。
笑い話の延長で、軽口のように放たれた一言。
だが、彼女の目は笑っていなかった。
当然のことを口にした、という静かな確信がそこにあった。
私は学生時代の親友が地元を離れて以来、深く付き合う友人が片手で数えるほどしかいない。
仕事の付き合いはあるが、休日に連絡を取り合うような相手は少ない。
これまでそれを彼女に伝えたことはなかった。話す機会がなかったのもあるが、無理に作るものでもないと思っていたからだ。
「なんでそんなこと言うの?」
言葉が、うまく出てこなかった。
続けて口にされた価値観
彼女は私の戸惑いに気づかず、軽く首を傾げて続けた。
「だってさ、友達がいないって、それまで誰にも好かれてこなかったってことでしょ?何か理由があるんだよ、絶対」
その口調に、責めるようなトゲは混じっていなかった。
むしろ、当たり前のことを諭すような優しさすらあった。それが、よけいに背筋を冷たくした。
付き合った当初、彼女は「人を見た目や肩書きで判断したくない」と話していた。両親への気遣いも丁寧で、職場の後輩にも親身に接していると聞いていた。だから私は、彼女の人柄を疑ったことがなかった。
カフェの空調がやけに効いていて、コーヒーがすっかり冷えていた。
私はマグカップの取っ手を握りしめながら、自分の交友関係について話すべきか迷い、結局飲み込んだ。
彼女は何ごともなかったように、来月の予定について話を進めていく。
先週の私の連絡が、仕事の繁忙で何日か途絶えていたこと。それを少しだけ責めるようなニュアンスが混ざった。
店を出た帰り道、駅までの数分間、私は彼女の隣で言葉を選びかねていた。彼女と過ごしてきた半年間が、まったく別の角度から見え始めていた。
この人と長くは続かないかもしれない。そう感じた瞬間、夕方の風が思いのほか冷たく、首筋を撫でていった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

