「美容外科の看護師を辞めたい 」先輩看護師にインタビューして聞いてみた

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人間関係、責任感、残業など、あなたは今とても辛いと感じているのではないでしょうか？

美容外科の看護師として働いていると、辛いと感じる方が多くいらっしゃいます。

キャリアやライフステージの面からほかの職場へ転職も考えていることかもしれません。

そんな美容外科での看護師が辛いと感じている方に向けて、本記事は「この先どうすればいいのか」という悩みを解決できるような内容にしています。

記事の前半では、美容外科に3年お勤めされた飯田さん（仮名）に当時の辛かった状況をインタビューしました。

今のご自身の状況と重なる部分があると思います。

記事の後半では、辛いと感じる理由やその解決方法についてお話していきます。

本記事は「少しでもあなたの役に立てるように」という気持ちで書いておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただきますようお願いします。

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美容外科の先輩看護師にインタビュー

GLAM編集部では、美容外科に3年お勤めになった飯田さん（仮名）にお話をお伺いすることができました。

飯田さんは美容外科のほかにも、病棟や産婦人科としても活躍された経験がある方です。

そんな飯田さんに美容外科に勤めていらっしゃったときの経験をお伺いしました。

（取材日：2023年8月21日）

1.看護師を辞めたいと思ったことはありますか。

あります。

2.看護師を辞めたいと思う理由を教えてください。

人間関係が悪く、技術練習をさせて貰えない、仕事を押し付けられるなどのパワハラを受けていました。

3.辞めたいと思う具体的な理由を教えてください。

美容外科ではベテラン女性社員がいて、新人いじめを受けていました。

技術練習はさせてもらえないため、一向に独り立ちできませんでした。

そのことを上司に「独り立ちできない仕事のできない子」だとクレームを言っている様子もありました。

業務担当はベテラン女性社員が割り振っていたため、8割方自分に押し付けられることもありました。

4.逆に看護師になってよかったと感じた経験はありますか。

患者様から「ありがとう」、「あなたが担当で良かった」と言ってもらえたときは本当に良かったと感じます。

また、転職する時に色々な条件をつけても選べるくらい、転職先があり、面接も落とされることがほとんどないので、気軽に転職できることです。

5.「今の職場環境が辛く、辞めたいと思っているが、看護師自体は続けたい」という方に向けて、どのような職場であればおすすめできそうですか。

精神科訪問看護、個人医院やクリニックをおすすめします。

人数が少ない職場なので、人間関係がとても良いところが多い印象です。

オンコールなしの訪問看護であればプライベートとの両立が出来ることもいい点です。

美容外科で看護技術や知識のブランクが出来ても、基礎的な技術や知識のみで働ける現場が多く、すぐに仕事に慣れることができます。

6.職場を選ぶうえで大切にしたほうがいい点を教えてください。

求人情報と実際の職場環境が違うことがあるため、転職エージェントなどを利用して、実際に働いてる方の声を聞くといいと思います。

転職する際は優先順位を付けると転職先の候補を決めやすいですよ。

また、面接に行った際にスタッフや会社の雰囲気を見て、違和感を感じたらきっぱり断った方がいいです。

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美容外科看護師を辞めたい理由

美容外科の看護師の離職率はほかの職場に比べて高いとされます。

いったん心を決めて仕事についたのに、辞めてしまう理由はどこにあるのでしょうか。

業界特有の離職理由についてみていきます。

院内の雰囲気が合わない・人間関係の不満

美容外科クリニックの多くでは、院長もしくは事務長に権力が集中する個人商店のような形態がみられます。

この場合、院長や事務長の考え方がそのまま院内の雰囲気になりますのでそれに合えば楽しく働けますが、合わないと苦痛に感じるかもしれません。

働くスタッフの人数も限られていますので、苦手な相手がいると働きにくいということになります。

営業が大変

美容外科医院の中には、看護師にも営業力を求めてノルマが課せられていることがあります。

がんばり次第では、給与に反映するなど良い面もありますが、病棟看護師や訪問看護師など一般医療の看護業務であれば、営業を行うことはありませんので、これを負担に感じる人も少なくありません。

営業が苦手な人にとっては、そこにストレスを感じて離職する人がいます。

お客様としての対応が合わない

一般の病院や医院では、利用者を患者として扱いますが、美容外科クリニックではお客様として対応しなければなりません。

医療者ならではの感覚ではありますが、その違いにどうしても違和感を覚える人がいます。

病気の患者を支えることにやりがいを感じていた人にとっては、美容を売るというスタンスが受け入れにくいことがあります。

看護師スキルが落ちる心配

医療の世界は日進月歩。日々の業務でスキルを磨くとともに、勉強して知識を増やすことが必要不可欠です。

美容業界に身を置くうちに、一般医療についてのスキルが落ちることに不安を感じることがあります。

看護師としてのあり方を考えて、転職する人がみられます。

待遇面で不満がある

美容外科の看護師の給与形態は医院によってさまざまです。

営業を求められてその成果によって給与が変動するところや、歩合制を取り入れるところなど。

そういった給与体系に不満を感じたり、そもそも給与が高く設定されていないクリニックであればそれが離職理由になります。

また、医院の場合は売り上げが賞与や昇給に大きく影響するところも多いため、将来に不安を抱いて転職に至ることもあります。

ほかの職場との比較

看護師として転職を考えるときに気になるのが、業種ごとの待遇の違いです。

看護師全体でみた場合、平均年収は506万円。この中には様々な働き方が含まれています。

こちらでは、看護師資格を持って病院以外で働いた場合の業種別の給与相場と、それぞれのメリット・デメリットについてみていきます。

給与については経験や、地域、働き方によって変動しますのであくまで目安として確認ください。

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美容外科看護師を辞めるかどうかの判断

さまざまな理由から美容外科看護師を辞めようと思うことがあります。

職を離れるかどうかを考えるにあたり辞めるべきか否かの判断基準についてみていきます。

とどまる方が良いケース

現在の職場を離れたいとする理由が、院内の雰囲気や待遇面への不満であるなら少し立ち止まって考えて良いかもしれません。

美容外科医院の雰囲気や待遇は、オーナーに左右されます。

オーナーの考えが良いか悪いかだけでなく、自分とそれが合うかどうかによって働きやすさが違ってきます。

もし、美容外科の仕事は好きだけど、現在の職場環境に不満があるという場合は、現在のスキルを活かして別の美容外科に転職するというのもひとつの方法です。

辞めるべきケース

美容外科看護師は、利用者の美の要求に応える仕事です。

根本的に重きを置いていることが違いますので、もし、患者様の健康を支える仕事を望むのであれば、業界変更を考えるときでしょう。

また、美容外科では売り上げが重視されます。

営業や、ノルマが課せられるケースもあり、職場ではダイレクトにそれを感じることになります。

そのことにストレスを感じるのであれば、美容外科を離れて別の働き方の方があっているかもしれません。

辞める前にまずはやってみること

美容外科の看護師を辞めたいと思ったら、それを行動に移す前にまずはやっておきたいことがあります。

具体的な退職準備の前に試してみるべきことについてご紹介します。

休暇の取得

ストレスを抱えたまま仕事を継続していると、辞職のための理由探しをしてしまうなど、良い方に考えられなくなることがあります。

フラットな状態に戻るのが難しいときは、数日でも構いませんので、休暇を取得して職場を離れてみましょう。

ストレスの原因から離れて、俯瞰して状況をみることで新しい考えが沸いてくることがあります。

心の状態を整えるために、現状を遮断してみるのがおすすめです。

転職先を探す

美容外科を辞めた後のキャリアについて具体的に調べてみるのがおすすめです。

転職先を探してみると、現在の職場のメリットに気づくことがあります。

もしくは、転職の可能性が無限であることに気づいて気持ちが明るく持てることもあります。

いずれにしても、頭の中だけで悩んでいてはいざ本当に転職する場面で困ることもありますので、ぜひ現在の職場にいるうちにこれからについてシミュレーションしてみましょう。

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美容外科で働くメリット

今は少し重たくみえる美容外科での仕事ですが、メリットもあります。

辞める前に、今一度ここで働くメリットについて確認しておきましょう。

働きやすい

美容外科で働くメリットのひとつは、働きやすさです。

病棟看護師のように宿直勤務がなく、出勤時間も余裕があることが多いでしょう。

体力面の都合や、家庭の事情などさまざまな理由から、夜勤や早朝勤務を望まないのであれば美容外科の働き方は適しているといえます。

実力次第が給料に反映する

美容外科では、歩合制や実力によるインセンティヴ制度を給与に取り入れているところが多くみられます。

これは、成果がそのまま給与に反映するということですので、頑張り次第で稼げる喜びが得られます。

病棟看護師などでは、基本的には年功序列に従ってもしくは、スキルアップに従った給与体制になっていますので、昇給にこだわるなら美容外科の看護師は魅力的です。

美容の知識が深まる

美容外科で働くと最新の美容に関する知識に触れることができます。

それを自身に活かすことができますので、美容に関心の高い方には魅力のある職場です。

通勤の便が良く環境が良い

美容外科クリニックの多くは、繁華街などの駅に近い場所にあるため通いやすいといえます。

また、美容を求めるお客様のニーズに合わせて、清潔でキレイなクリニックが多いので、気分良く働くことができます。

転職するときに考えたいこと

人生の中で転職は大きな転機です。

業界を変更するなら看護師としてのキャリアチェンジをすることになりますので、それについては丁寧に自分の気持ちを取り扱う必要があるでしょう。

美容外科看護師から転職するときに考えておきたいことについてみていきます。

なぜ美容外科で働いたのか

なぜ現在の職場である美容外科業界を選んだのか、フラットな気持ちで思い出してみてください。

美容外科の現場は、職場待遇としての魅力や業界ならではの魅力がありますが、どんな点に魅力を感じたのかが重要です。

もし、メリットだけを見て選んだのであれば、次回の転職では同じ見方をしないように視野を広げてみましょう。

また、美容外科現場に立ったことで、改めて看護師としての仕事のあり方に気づいたのであれば、それをしっかりと踏まえて次の仕事選びに活かすとよいでしょう。

看護師として自分が本当にやりたいこと

あなたが看護師として本当にやりたいことはなんでしょうか。

看護師の働き方はいろいろです。

看護師としてのキャリアややりがいを重視するのか、それとも生活をメインに仕事を選ぶのかによって行くべき業界が違ってきます。

これからの長い人生で、看護師資格を活かして働き続けることを考えるなら、キャリア形成についても考える必要があるでしょう。

看護師という生き方、仕事を選んだのですから、それをどう活かすのかをぜひ考えてみてください。

働き方について

年齢や状況によって、働ける時間などは変化します。

また、収入に重きをおくのかそれとも、生活やゆとり時間を増やすのかなど、そのときの価値観で働き方は変わります。

看護師の強みは、そのときどきに合わせた働き方を選ぶことができる点です。

もちろん、ひとつの職場で長いキャリアを積むのも素晴らしいのですが、こだわらないのも考え方です。

今の時点のあなたが、生活の中で何を重視するのかを含めて転職業界について考えてください。

まとめ

美容外科の看護師を辞めたいと思う理由や、辞めたいときの準備についてご紹介しました。

看護師が求められる業界は幅広くあり、職場それぞれにメリットやデメリットがあります。

そんな中で、あなた自身の仕事へのこだわりや、看護師としての使命感、キャリアを絡めて今後の人生を決めていくことになるでしょう。

もし、今の職場で行き詰まりを感じているなら、立ち止まってこれからのことを考えてみてください。あなたが、あなたらしく働くことが何よりも大切です。

妥協せずに、活き活きと働ける場所を探してみてはいかがでしょうか。

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