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「手作り得意なんでしょ?」バザーの準備を一人に押し付けようとする役員。的確な反論で撃退した話

逃れられない空気の中で
子どもが通う学校で、毎年恒例となっているバザーの準備がスタートしました。
今年の目玉企画はなぜか「手作りアイテム」の販売。しかし、忙しい現代のママたちの中で、日常的にミシンを扱っている人はほんの一握りです。
誰もが「自分には回ってこないでほしい」と俯く中、その場を仕切っている役員が、ニチャリと笑みを浮かべて私の方を見ました。
どうやら、私の趣味が手芸だという話がどこからか漏れていたようです。嫌な予感で背中が冷たくなりました。
「あなた、こういうの作るの好きだよね? だから、今回の縫い物、全部お願いしてもいいかな?」
有無を言わさないトーンで、数十個という大量のノルマを押し付けてこようとします。
周囲のママたちからは「自分がターゲットにならなくて助かった」という安堵の空気が漂っていました。暗黙の了解で私に全てを背負わせようとするこの状況。もしここで承諾してしまえば、今後もずっと「便利な手作り要員」として扱われるのは明白です。
論理的な提案で形勢逆転
私が押し切られると信じて疑わない役員でしたが、私は毅然とした態度で口を開きました。
「手芸が好きなのは事実ですが、私も仕事を持っており時間が限られています。一人で全てを作るのは物理的に不可能です」
はっきりと拒絶したことで、役員の顔から笑顔が消えました。
「ええー、でも他の人はミシンを持っていないし、裁縫なんて苦手だから無理よぉ」
なおも食い下がってくる役員に対し、私はすかさず考えていた代案を提示しました。
「それなら、工程を分けて全員で分担しましょう。布を切る、アイロンをかける、紐を通すなど、ミシンを使わなくてもできる作業はたくさんあります」
相手に反論の隙を与えず、さらに続けます。
「もしそれすらも面倒だというのであれば、そもそも手作り品を販売するのを見直しませんか? 既製品を安く仕入れて売るようにした方が、誰の負担にもなりませんよ」
反論の余地がない的確な提案に、会議室はシンと静まり返りました。
「……そうね。じゃあ、みんなで手分けして進めましょうか」
渋々ながらも役員は私の提案を受け入れ、作業は無事に全員で分担することになりました。厄介な丸投げを回避し、心の中で大きくガッツポーズをしたスカッとする出来事です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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