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「明日休みですよね、レポートを手伝ってください」塾の大学生アルバイトから頼まれた私。だが、断った結果

「明日休みですよね、レポートを手伝ってください」塾の大学生アルバイトから頼まれた私。だが、断った結果
授業のあと、教室に入ってきた大学生
塾講師をしていたころ、同じ職場に男子大学生のアルバイトがいました。生徒への接し方は丁寧で、仕事にもまじめです。ただ、人に何かを聞くときは少し唐突なところがありました。
ある日、授業を終えて教室で板書を消していると、彼が入ってきました。
「先生は資格を持っていますか。英語の試験って、受けたことありますか」
急な質問に驚きましたが、覚えている範囲で答えました。すると彼は、自分が英語の高校教師を目指していることを話してくれました。
受けた試験にはまだ合格できず、どう勉強すればいいのか迷っているそうです。
それを聞いて、私は勤務が重なった日の休憩時間などに、参考書や勉強方法について相談に乗るようになりました。
最初は具体的な質問が多く、私も答えられる範囲なら力になりたいと思っていました。
ところが、しばらくすると頼まれる内容が少しずつ変わっていきました。参考書の相談だったものが大学の課題の相談になり、やがて「ここを一緒に考えてほしい」とレポートまで持ってくるようになったのです。
ある日の授業後、彼はいつものように教室へ来て言いました。
「明日休みですよね、レポートを手伝ってください」
相談には乗れても、課題は代われない
私は手元のプリントをそろえながら答えました。
「レポートを手伝うのは無理です」
彼は少し驚いた顔をしました。
それまで相談に乗っていたので、今回も大丈夫だと思っていたのかもしれません。
「試験勉強の相談なら、勤務が一緒の日にまた聞いてください。でも大学の課題は、自分でやったほうがいいと思います」
そう伝えると、彼はしばらく黙ってから「分かりました」とうなずきました。
それ以降も、彼から質問されることはありました。ただ、持ってくるのは自分で解いた問題や、勉強していて分からなかった部分が中心になりました。
「ここまでは分かったんですけど、この先が分からなくて」
そんなふうに、自分がどこでつまずいたのかを説明することも増えていきました。
私は答えそのものではなく、考え方や確認する場所を伝えるようにしていました。
半年後に聞いた報告
半年ほどたったころ、すでに塾のアルバイトを辞めていた彼が訪ねてきました。
これから教育実習へ行くところだといい、以前話していた試験にも合格したと教えてくれました。
「あのとき、レポートを断られてから、自分でやらないといけないなって思いました」
私は「合格できてよかったですね」と返しました。
人を助けることと、その人が自分でするべきことまで引き受けることは違います。あのとき一度断ったことで、私自身もその線引きを改めて考えるようになりました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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