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「ひとり1万円ね、集めておくから」親族の宴で叔母に渡した会費。帰宅後、店のコース表を見て残った違和感

「ひとり1万円ね、集めておくから」親族の宴で叔母に渡した会費。帰宅後、店のコース表を見て残った違和感

封筒を手に、端の席から回ってきた

親族の集まりで使う店は、叔母が探してくれた。隣町に良い店を見つけたから予約しておく、と早い時期から声をかけてくれていた。

「座敷もあるし、みんなでゆっくりできるから」

当日の料理もおいしく、久しぶりに顔を合わせた親族たちは楽しそうに話していた。

叔母は飲み物の追加を頼んだり、取り分け皿を配ったりと、ほとんど座る暇もないほど動いていた。店探しから予約、当日の仕切りまで任せきりだったので、私もありがたいと思っていた。

宴も終わりに近づいたころ、叔母が封筒を持って席を回り始めた。

「ひとり1万円ね、集めておくから」

誰も特に聞き返さなかった。私も「これだけの人数だし、飲み物も頼んでいたから」と思い、そのまま1万円を渡した。

帰宅後、何となく店のページを開いた

少し気になったのは、家に帰ってからだった。

料理の内容を思い返しているうちに、「あの店のコースはいくらだったんだろう」と何となく気になり、店のページを開いてみた。

宴会向けのコースがいくつか載っていたが、一番高いものでも1人5千円ほどだった。

思わず画面を見直した。

もちろん、当日は飲み物も注文していた。掲載されていない追加料金や、私が把握していない注文があった可能性もある。実際の会計を見ていない以上、「おかしい」と決めつけることはできなかった。

それでも、最初から会費が1万円だと聞いていたわけではない。食事が終わるころになって初めて金額を告げられたことが、あとになって妙に引っかかった。

「叔母さん、あの日のお店なんだけど」

そこまでメッセージを打って、私は手を止めた。

聞けば事情が分かるかもしれない。ただ、楽しかった親族の集まりを、お金の話で気まずくしたくない気持ちもあった。

結局、そのメッセージは送らなかった。

今でも1万円の内訳は分からないままだ。ただあの日以来、誰かがまとめて店を予約してくれる集まりでは、参加する前に「会費はいくらくらい?」と確認するようになった。

疑うためではなく、あとから余計な引っかかりを残さないためだ。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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