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「掃除まではちょっと」同じゴミ捨て場を使う隣人。だが、押し付けてしまった昔からの習慣とは

「掃除まではちょっと」同じゴミ捨て場を使う隣人。だが、押し付けてしまった昔からの習慣とは

引っ越してきた隣人も、同じゴミ集積所を使い始めた

数年前、隣の家に新しい家族が越してきました。

子どもが何人かいる家庭で、最初に顔を合わせたときには、感じよく頭を下げてくれました。

「今日からお隣になります。よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

そんな普通の挨拶を交わし、その後も会えば軽く話す程度の関係が続いていました。

私たちの家の近くには、周辺の数軒が使っているゴミ集積所があります。

収集日の朝にネットを広げ、回収が終わったらネットを畳む。袋から落ちたものがあれば拾い、汚れていれば軽く掃く。

誰かが決めた厳密な当番表があるわけではありません。

ただ、昔からこの辺りに住んでいる家の間では、「前回やってもらったから、今日はうちがやろう」というように、なんとなく偏らないよう片づけてきました。

私にとっては、それがずっと当たり前でした。

隣の家も引っ越してきてから同じ集積所を使うようになりましたが、収集後に片づけているところを見かけることはありませんでした。

とはいえ、新しく来た人にその習慣をきちんと説明した覚えもありません。

「これ、知らないだけかもしれないよね」

近所の人とそんな話になり、次に顔を合わせたときに伝えてみることになりました。

「えっ、そんな決まりがあるんですか?」

ある収集日の朝、隣人がゴミ袋を持ってきたところで、近所の人が声をかけました。

「ちょっといいですか。ここのゴミ置き場、回収が終わったら近くの家でネットを片づけたり、周りを掃いたりしてるんです」

隣人は目を丸くしました。

「えっ、そうなんですか?それ、全然知らなかったです」

「ですよね。ちゃんとお話ししてなかったですもんね」

責めるつもりではなかったのですが、隣人は少し気まずそうな表情を浮かべました。

そして少し考えてから、困ったように言いました。

「ゴミは出しますけど、掃除まではちょっと…。仕事もあるので、毎回できるとは言えないんです」

その言葉だけを聞いた瞬間は、正直なところ少し引っかかりました。

みんな仕事や予定がある中でやっているのに、と思ってしまったのです。

けれど近所の人は、すぐに説明しました。

「毎回じゃなくて大丈夫ですよ。きっちり順番を決めてるわけでもないんです。今日は無理だなって日は、別の家がやってますから」

「あ、そういう感じなんですね」

隣人はそこで、ようやく少し安心したような顔になりました。

以前住んでいた場所では、収集後の片づけを住民がする習慣自体がなかったそうです。

「急に“掃除してください”って言われたのかと思って、ちょっとびっくりしちゃって」

そう苦笑いされ、私も「ああ、確かに」と思いました。

こちらにとっては昔からの習慣でも、引っ越してきた人から見れば、何も説明されていない知らないルールです。

その後、隣人も時間に余裕のある日にネットを畳んだり、周囲のゴミを拾ったりするようになりました。

いつの間にか、以前から住んでいた家と同じように、できる人が無理のない範囲で片づける形に落ち着いていました。

最初に「掃除まではちょっと」と言われたときはモヤッとしましたが、振り返れば、こちらも何も伝えずに「知っているはず」と思っていたのです。

長く住んでいると、地域の習慣をつい当たり前だと思ってしまいます。

でも、新しく来た人にとっては分からなくて当然です。お互いに嫌な気持ちになる前に、一度言葉にして伝えることが大切なのだと感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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