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「辞めたって、昨日いきなり言われて」親への挨拶まで終えていた同棲相手。だが、彼の勝手な行動に絶句
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「辞めたって、昨日いきなり言われて」親への挨拶まで終えていた同棲相手。だが、彼の勝手な行動に絶句
挨拶まで済ませていた二人
友人から聞いた話だ。
彼女には長く付き合っている相手がいて、結婚を視野に入れて同棲もしていた。
お互いの親への挨拶も済ませていて、周りから見れば婚約しているのと変わらない状態だった。
「式場だけは、そろそろ見に行こうと思ってて」
会うたびに、彼女は少し照れながらそんな話をしていた。私も自分のことのようにうれしくて、次に会うときは指輪を見せてもらえるのだろうと勝手に思っていた。
流れが変わったのは、彼が急に仕事を辞めたと聞いたときだった。
「辞めたって、昨日いきなり言われて」
電話の向こうの声は、怒っているというより戸惑っていた。
理由を聞いても彼ははっきり答えず、そのうち話すから、とだけ繰り返したという。
「聞いても、はぐらかされるの」
それでも彼女は、そのうち話してくれるだろうと待つことにしたらしい。
長く一緒にいた相手を追い詰めるようなことはしたくなかったのだと思う。
記帳の紙を見た日
彼女が違和感を口にしたのは、それからしばらく経ってからだった。
生活費のやりくりのために通帳を記帳したところ、身に覚えのない引き出しが並んでいたのだという。
自分が使ったものではないことだけは、はっきりしていた。
「何度も見返したんだけどね。やっぱり、私じゃなかった」
それでも彼女は、その場で騒ぎ立てたりしなかった。
自分の記憶と一つずつ突き合わせて、見間違いではないと確かめてから、記帳した紙を持って彼のところへ行ったそうだ。
責めるためではなく、確かめるためだった。
彼女が尋ねると、彼はあっさりこう言ったそうだ。
「通帳から少し、借りただけだよ」
悪びれる様子もなく、返すつもりだった、とも付け足したという。彼女は声を荒らげなかった。ただ、静かにこう返した。
「いくらかが問題なんじゃないの。黙って使ったことが問題なの」
彼はしばらく黙り、それから言い訳を並べ始めたが、彼女の耳にはもう届いていなかったらしい。
それでもその場では結論を出さず、数日かけて考えてから、婚約を解消したいと伝えたそうだ。
「一度だけなら、って思う自分がいたの。でも、その一度を許したら、たぶん一生同じことを繰り返すから」
その数日、彼女は誰かに答えを出してもらおうとはしなかった。
自分の目で見たものと、これから先の暮らしを、ひとつずつ並べて考えたのだと思う。
あんなに楽しみにしていた式場の話も、指輪の話も、彼女は自分の手できちんと畳んだ。
よく決めたと思う。あそこで立ち止まって考えられた彼女は、これからも自分の人生を自分で選んでいけるはずだ。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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