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「今日も、払ってくれるよね」一度の立て替えから始まった関係。だが、自分の気持ちをはっきりと伝えた結果

「今日も、払ってくれるよね」一度の立て替えから始まった関係。だが、自分の気持ちをはっきりと伝えた結果
「今度返すね」が、いつの間にか当たり前になった
10年ほど前、私が入院していたときのことです。
同じ病棟に、少し年下の女性がいました。話してみると住んでいる地域も近く、退屈な入院生活の中で自然と話す機会が増えていきました。
ある日、二人で院内の売店へ行ったとき、彼女が財布を病室に置いてきたことに気づきました。
「ごめん、あとで返すから立て替えてもらっていい?」
金額も数百円程度だったので、私は特に気にせず支払いました。彼女も何度もお礼を言っていたので、そのときは本当に一度きりのことだと思っていました。
ところが数日後、また売店で「今、小銭がなくて」と頼まれました。その次は飲み物、その次は退院後に一緒に食べたランチ代。最初のうちは「次に返してくれればいいか」と考えていましたが、いつの間にか返すという話自体が出なくなっていました。
私も年上でしたし、数百円や千円程度のことで細かく言うのも嫌だと思っていました。その遠慮が、結果的に断りにくい関係を作ってしまったのだと思います。
理由を説明するほど、話が長くなっていった
退院してからも、ときどき彼女から食事や買い物に誘われました。会計になると彼女は財布を出すそぶりを見せながら、「今日もお願いしていい?」と言うようになりました。
さすがに毎回は無理だと思い、「今日は自分の分だけ払おう」と伝えたことがあります。すると彼女は「今月ちょっと厳しくて。次は払うから」と困ったように言いました。
一度断り切れずに払ってしまうと、また同じことが続きました。
そのうち、会う約束をする前の電話でも、お金の話が出るようになりました。
「今度飲みに行かない?」
私がお酒はあまり飲まないからと断ると、「じゃあお茶だけでいいよ」と返ってきます。今月は出費が多いと言えば、「安いお店にすれば大丈夫」と言われました。
こちらが理由を一つ伝えるたびに、別の案が返ってきます。
彼女に悪意があったのかは分かりません。ただ、私が曖昧に断ることで、「条件さえ変えれば来てくれる」と思わせてしまっていたのかもしれません。
ある日、また電話で誘われたとき、私は初めて理由を説明するのをやめました。
「今日は行かないよ。それと、これからはそれぞれ自分の分を払おう」
彼女は「どうして?」と何度か聞いてきましたが、「そうすることにしたから」とだけ答えました。
それまでの私は、相手を納得させられる理由を探していました。
でも、誘いを断るのに相手の納得まで必要なわけではありません。
その後もしばらく連絡はありましたが、私が同じ返事を続けているうちに、食事の誘いは少しずつ減っていきました。
やがて連絡を取ることもなくなりました。
今振り返ると、一度の立て替えそのものが問題だったのではなく、違和感を覚えながら曖昧に受け入れ続けてしまったことが大きかったのだと思います。小さなことでも、自分が嫌だと感じた時点で線を引いてよかったのだと、今では感じています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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