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「30分だけなら見られるでしょ?」一人暮らしだから暇だと思い込む隣人。引っ越すまで続けた頼みごとに絶句

壁の向こうから聞こえる泣き声
アパートの隣室に、幼い子どもを連れた女性が引っ越してきたのは春先のことでした。
挨拶に来られたときの印象は普通で、「子どもがいるので、うるさかったらすみません」と頭を下げられたのを覚えています。
実際、それから夜になると壁の向こうから泣き声が聞こえるようになりました。長く続く日もありましたが、小さな子どもがいるのだから仕方がないと思い、私は特に苦情を言うこともありませんでした。
そんなある日の夕方、ゴミを出した帰りに廊下でその女性と鉢合わせました。
少し世間話をしたあと、女性が何気ない調子で聞いてきました。
「あなた、一人暮らしなんですよね?」
「そうですけど……」
すると女性は、少し困ったように笑いました。
「最近、買い物にもゆっくり行けなくて。30分くらいなら、うちの子を見ててもらえたりしません?」
突然の頼みに驚き、私はすぐに断りました。
「すみません。仕事の時間も不規則ですし、何かあったときに責任を持てないので」
ところが女性は、あまり納得していない様子でした。
「でも隣だし、一人暮らしなら家にいる時間もありますよね?」
どうやら、一人暮らしなら時間に余裕があると思われていたようでした。
「隣なんだから」と繰り返されて
それから何度か顔を合わせるたび、同じようなことを言われるようになりました。
「今日だけでも無理?」
「寝てる間だけなら大丈夫だから」
「隣なんだから、何かあったらすぐ呼べるでしょ?」
女性も子育てで疲れていて、少しでも一人になる時間が欲しかったのだと思います。
その気持ちは理解できました。
ただ、ほとんど付き合いのない隣人に子どもを預けようとすることと、それを断っている相手に何度も頼み続けることは別の話です。
私はそのたびに、「預かることはできません」と同じ返事を繰り返しました。
次第に、玄関を出る前に廊下の気配を確認するようになりました。
顔を合わせるだけで、また頼まれるのではないかと思ってしまったからです。
それからしばらくした頃、女性から「実家の近くに引っ越すことになった」と聞きました。
親に子育てを手伝ってもらえることになったそうです。
数週間後、隣室から荷物が運び出され、親子は引っ越していきました。
静かになった部屋の隣で、私はようやく肩の力が抜けました。
子育てが大変だった事情は理解できます。
それでも、「隣だから」「一人暮らしだから」という理由だけで、他人に子どもの世話を求めていいわけではありません。
今でもあの出来事を思い出すと、近所付き合いだからこそ、最初にきちんと線を引くことの大切さを感じます。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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