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「それ使わないなら、ちょうだいよ」お気に入りのエコバッグを欲しがった見知らぬ女性。思わぬ理由に絶句

まとめ買いの日に持っていった三枚
かわいいデザインのエコバッグを集めるのが、私のささやかな楽しみです。
その日は日用品までまとめて買う予定だったので、大きさの違うエコバッグを三枚カバンに入れて、近所のスーパーへ向かいました。
会計を済ませ、サッカー台で商品を詰めてみると、二枚のバッグですべて収まりました。
「今日はこれ、使わなかったな」
残った一枚を畳もうとしたとき、隣で荷物をまとめていた女性から声をかけられました。
「ねえ、それ使わないの?」
顔を上げると、六十代くらいの女性が私の手元を見ています。
「今日は使わなかったですけど…」
そう答えると、女性は自分の買い物かごを指さしました。
「私、袋いらないって言っちゃったんだけど、思ったより買っちゃって。入りきらないのよ」
見ると、女性の手持ちのバッグから商品が少しはみ出しています。
事情は分かりましたが、私が持っていたのは数量限定で買ったお気に入りのエコバッグでした。
すると女性は、当然のように手を伸ばしてきました。
「それ使わないなら、ちょうだいよ。どうせ今日は余ってるんでしょ?」
「ごめんなさい、これは無理です」
一瞬、返事に困りました。
困っているなら貸したほうがいいのかとも思いましたが、見ず知らずの人にお気に入りのバッグを渡す気にはなれません。
私はバッグを手元に引き寄せました。
「ごめんなさい。これ、大事にしているものなので、差し上げるのは無理です」
女性は意外そうに眉を上げました。
「ええ?一枚くらいいいじゃない。使ってないんだから」
「今日使わなかっただけで、私の物なので……すみません」
なるべく角が立たないように答えましたが、女性は納得できない様子でした。
「じゃあ私、どうやって持って帰ればいいのよ」
思わず困ってしまいましたが、少し離れたところにサービスカウンターが見えました。
「袋なら、あちらで聞いてみたらどうですか?」
そう伝えると、女性はカウンターのほうをちらりと見ました。
「……もう、分かったわよ」
不満そうではありましたが、それ以上こちらに何か言うことはなく、荷物を抱えて離れていきました。
正直、断ったあともしばらく気まずさは残りました。
それでも、大切にしている物を「使っていないから」という理由だけで手放す必要はありません。あのとき曖昧にせず、きちんと断れてよかったと思っています。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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