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「私、先に並んでたんだけど」商品を取りに列を離れた女性。だが、レジで店員が静かに伝えた一言

会計直前、後ろから呼び止められた
夕方、近所の百円ショップへ買い物に行ったときのことです。
レジには数人が並んでいて、私もカゴを持って最後尾につきました。
列が少しずつ進み、あと一人で自分の番というところで、前にいた五十代くらいの女性が「あ、ちょっと待って」とつぶやきました。
そして列を離れ、レジのすぐ向かいにある棚へ向かったのです。
何か買い忘れたものがあったのかな、と思っているうちに前のお客さんの会計が終わりました。
女性はまだ棚の前で商品を見ています。
店員さんから「どうぞ」と声をかけられたため、私はそのままレジへ進み、カゴをカウンターに置きました。
すると背後から、少し慌てた声が聞こえてきました。
「えっ、ちょっと待って。私、先に並んでたんだけど」
振り返ると、さっきの女性が商品を一つ手にして立っています。
「あ……でも、列から離れてましたよね?」
思わずそう返すと、女性は困ったように眉を寄せました。
「いや、ほんのちょっとよ?あそこに取りに行っただけ。すぐ戻るつもりだったの」
確かに、もともと女性が私の前にいたのは事実です。
ただ、どのくらい待てばいいのかも分からず、私はどう答えるべきか迷ってしまいました。
店員さんが静かに確認したこと
すると、それまでやり取りを聞いていた店員さんが女性に声をかけました。
「先ほどこちらに並んでいらしたのは確認しています」
女性はすぐに「そうでしょ?」と私のほうを見ます。
しかし店員さんは、続けて穏やかに言いました。
「ただ、一度列を離れて商品を見に行かれていましたので、その間にこちらのお客様の順番になっています」
女性は一瞬黙り込みました。
「でも……本当にすぐそこだったのよ」
「はい。お気持ちは分かるんですが、後ろのお客様からすると、戻られるかどうか分からないので……」
責めるような言い方ではありませんでした。
店員さんが目の前で起きたことだけを静かに説明すると、女性も少し気まずそうに視線を落としました。
「……そっか。じゃあ、いいわ。後ろに並ぶ」
先ほどよりずっと小さな声でそう言うと、女性は列の最後尾へ向かっていきました。
「お待たせしてすみません」
店員さんにそう声をかけられ、私はようやく肩の力が抜けました。
女性にも「少しだけなら大丈夫」と思う気持ちはあったのでしょう。ただ、列を離れた側と待っている側では、受け取り方が違います。
強い言葉で誰かを責めるのではなく、その場で起きたことを確認してくれた店員さんのおかげで、大きな言い争いにならずに済んだ出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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