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「え、今の…うち?」妹と会話のたびに壁を叩かれた部屋。だが、我慢出来ずに引っ越しを決めた結果

笑っていたら、壁が鳴った
妹と二人でマンションに暮らしていた頃のことです。
ある夜、リビングでテレビを見ながら話していると、隣の部屋との壁から「ドン」と音がしました。
「え、今の…うち?」
妹が驚いた顔で私を見ます。
「たまたまじゃない?何かぶつけたとか」
最初はそう思っていました。
ところが数日後、私たちが少し大きな声で笑ったときにも、また壁が鳴りました。
「まただ……そんなに響いてるのかな」
それからは、夜になると自然と声を落とすようになりました。テレビの音量も小さくして、遅い時間にはなるべく静かに過ごします。
それでも、ときどき壁を叩くような音が聞こえてきました。
「普通に話してるだけなんだけどね…」
妹が困ったように笑うたび、私も何とも言えない気持ちになりました。
匂いをきっかけに、初めて言葉を交わした
そんな生活が続いていたある日、部屋でお香を焚いているとインターホンが鳴りました。
応答すると、隣の住人でした。
「すみません。今、何か香りのするもの使ってますか?」
「はい、お香ですけど…何かありましたか?」
「こっちまで結構匂ってきてて。できれば少し控えてもらえると助かります」
思っていたより普通の口調だったので、私は少し拍子抜けしました。
ただ、これまで壁の音を気にしながら暮らしてきたこともあり、ついこちらも言葉を返してしまいました。
「わかりました。でも、壁を叩かれるのも正直かなり気になっていて…。夜はできるだけ静かにしてるつもりなんです」
少し間がありました。
「ああ……声が響く日があって。こっちも気になってたんです」
「そうだったんですね」
お互いに気になることがあったのだと、そのとき初めて分かりました。
けれど一度気になり始めると、簡単には元に戻れませんでした。
家にいるのに、落ち着けなくなっていた
それからも私たちは以前より静かに暮らしましたが、「また音がしたらどうしよう」と考える癖は抜けませんでした。
ある晩、妹がぽつりと言いました。
「家なのに、ずっと気を使ってるの疲れたね」
その一言に、私も同じことを感じていたのだと気づきました。
「うん。もう少し気楽に暮らせるところ、探してみようか」
すぐに出ていったわけではありません。その後しばらく物件を探し、条件の合う部屋が見つかったところで引っ越しました。
隣人が一方的に悪かったとは思っていません。建物によっては、思っている以上に生活音が響くこともあります。
ただ、毎日音を気にしながら暮らす状態が、私たちには少しつらくなっていました。
新しい部屋で妹と普通の声で話していたとき、「あ、今、壁のこと考えてなかった」と気づいた瞬間があります。
それだけで、引っ越してよかったと思えました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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