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「若いんだから、そのくらいやってよ」準備を押しつける男性。だが、私が初めて返した一言

「若いんだから、そのくらいやってよ」準備を押しつける男性。だが、私が初めて返した一言
なぜか、いつも私が準備することに
数年前、私は地域の公民館で開かれている趣味のサークルに参加していました。月に一度集まり、十数人で作品を見せ合ったり、雑談をしたりする気楽な集まりです。
私は仕事が休みの日に参加していたため、少し早めに着くことが多く、そのたびに長机を整えたり、資料を席に置いたりしていました。
最初は、誰かがやるなら自分がやればいい、くらいに思っていました。
ところが、それが何度か続くうちに、六十代の男性参加者から当たり前のように頼まれるようになったのです。
ある日、資料を配っていると、その男性が椅子に座ったまま声をかけてきました。
「ああ、そっちの机もお願い。若いんだから、そのくらいやってよ。時間あるでしょ」
冗談っぽい口調でしたが、私は思わず手を止めました。
「……時間があるわけじゃないですよ。少し早く来てるだけです」
そう返すと、男性は「ああ、そうなの」と笑っただけでした。
男性は腰があまり良くないらしく、重い机を運ぶことはありませんでした。それ自体は仕方がないと思います。
ただ、資料を人数分に分けたり、使い終わった紙コップを集めたりと、座ったままでもできることまで「ついでにお願い」と私に頼んでくるのです。
その日も集まりが終わると、私はほかの数人と一緒に片付けを始めました。
すると男性が、散らかった資料を見ながら何気なく言いました。
「最近はさ、こういうことを進んでやる人が減ったよね。みんな自分のことばっかりで」
その瞬間、胸の奥に引っかかっていたものが一気に出てきました。
「できることだけでも、一緒にやりませんか」
私は抱えていた資料を机に置き、男性のほうを見ました。
「すみません。それ、私に言ってます?」
男性は少し驚いた顔をしました。
「いやいや、君のことじゃないよ。一般的な話」
「でも、私も毎回できる範囲でやってます。腰がつらいなら机はいいです。でも、資料をまとめるとか、できることだけでも一緒にやりませんか」
自分でも声が少し震えているのが分かりました。怒鳴りたいわけではありません。ただ、これ以上笑って流したくなかったのです。
男性はしばらく黙ったあと、私の手元に残っていた資料を見ました。
「…じゃあ、それ、こっちにちょうだい。分ければいいんだろ?」
「はい。お願いします」
それ以来、急に別人のようになったわけではありません。それでも男性は、資料を配ったり、使ったものを集めたりするようになりました。
私も「自分がやったほうが早い」と黙って引き受けるのをやめました。
できないことがあるのは仕方ありません。でも、できる人に全部任せるのとは違います。あの日、一度きちんと言葉にしてよかったと思っています。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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