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「すみません、小銭を落としてしまって」レジで慌てた年配の女性。だが、周りの人の温かい行動に救われた瞬間

レジの足元に散らばった小銭
仕事帰りに、近所のスーパーへ立ち寄ったときのことです。
夕方の店内は買い物客で混み合い、どのレジにも数人ずつ列ができていました。私が並んだレジの先頭には、七十代くらいの女性が立っていました。
店員が商品の会計を終えると、女性は小さながま口財布を開きました。硬貨を取り出そうとした、そのときです。
「あっ」
女性の手元から財布が滑り、十円玉や百円玉が床へ落ちました。
数枚はレジ台の下へ転がり、私の足元にも一枚が届きました。
女性は慌ててしゃがみ込みました。
「すみません、小銭を落としてしまって」
「後ろの方も待っているのに、本当にごめんなさい」
何度も謝りながら硬貨を拾う女性を見て、私は足元の百円玉を拾いました。
しかし、列ができていることを気にしているのか、女性の手は少し震えていました。
レジを担当していた若い店員は、女性を急かしませんでした。
「大丈夫ですよ。慌てなくていいですからね」
そう声をかけると、近くにいた別の店員を呼びました。
「こちらのお客様が小銭を落とされたので、少し手伝ってもらえますか」
呼ばれた店員はすぐにしゃがみ、レジ台の下に転がった硬貨を探し始めました。
急かさなかった店員の対応
私も拾った百円玉を女性に渡しました。
すると、私の後ろに並んでいた男性も、近くに落ちていた十円玉を一枚拾ってくれました。
大勢が一斉に手伝ったわけではありません。それでも、店員と近くにいた数人が少しずつ動いたことで、散らばった硬貨はすぐに集まりました。
「これで全部だと思います」
店員が集めた硬貨を手渡すと、女性はほっとしたように息をつきました。
「ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
女性が頭を下げると、レジの店員は穏やかな声で答えました。
「誰にでもあることですから、気にしないでください」
「お財布はゆっくり閉めてくださいね」
女性は小銭を財布へ戻し、今度は両手でしっかりと口金を閉じました。
そして、店員たちにもう一度お礼を伝えてから、買い物袋を手にレジを離れていきました。
夕方の混雑する時間帯でしたが、店員は嫌な顔をせず、女性を急かすこともありませんでした。
素早く会計を進めることも大切ですが、困っている人を必要以上に焦らせないことも、接客のひとつなのだと思います。
店員のさりげない一言と対応が、女性だけでなく、その場にいた私たちの気持ちまで落ち着かせてくれた出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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