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「3000円で十分、包んでおいたわ」昔から妻を見下してきた叔母。だが、結婚式の見送りで見せた妻の対応とは

「3000円で十分、包んでおいたわ」昔から妻を見下してきた叔母。だが、結婚式の見送りで見せた妻の対応とは
見送りの列で睨む人
披露宴が終わり、私と妻は会場の出口に並んで、帰っていくお客様を見送っていました。二人とも肩の力が抜けた、いい一日でした。
ふと見ると、列の後ろから、こちらをまっすぐ睨んでいる女性がいました。妻の父方の叔母でした。
「あの人、昔からずっとあんな感じなの」
妻が小さな声で耳打ちしました。叔母は妻が子どもの頃から、何かにつけて妻を見下してきた人だそうです。
叔母が歩いてきた道
叔母は若い頃、農場を営む家に嫁ぎました。
当時はその家に勢いがあって、いい家に行ったと親戚みんなに喜ばれたと聞いています。
けれど、私たちが式を挙げる頃には、その商いはずいぶん苦しくなっていたようでした。
誰の身にも起こりうることで、私たちがとやかく言えることではありません。
昔さんざん見下していた妻が、穏やかな家庭を持ったことが、叔母の中で何かをねじらせてしまったのだと思います。
私の実家は祖父の代から続く小さな設備の会社で、たいした身代でもありません。それでも叔母には、面白くなかったのでしょう。
妻が返した静かな一言
見送りが進んで、叔母の番になりました。叔母は私の顔を探るように見て、口を開きました。
「あなたが、この子のご主人ね」
そして、ご祝儀の袋を私の手に押しつけるように渡して、続けました。
「3000円で十分、包んでおいたわ」
ほかの方の額と比べれば、3000円が何を言いたいのかは、すぐに分かりました。
わざわざ選ばれた金額でした。
私は一瞬、言葉に詰まりました。
けれど隣の妻は、表情ひとつ変えません。
「叔母さん、今日は来てくれて、本当にありがとう」
妻はまっすぐ叔母を見て、静かに頭を下げました。
とげのある一言など、まるで受け取っていないような声でした。
叔母は言い返そうと口を開きかけて、けれど妻の穏やかな顔の前で、言葉が続きませんでした。目を伏せ、そのまま会場を出ていきます。
(この人には、この人にしかできない返し方があるんだ)
金額の多い少ないで揺れない強さが、妻の横顔にはありました。
その夜、二人で今日を振り返りました。
「3000円のこと、気にしてない?」
「全然。あの人なりに、精一杯だったのかもしれないしね」
妻はそう言って、やわらかく笑いました。ご祝儀の袋は、額に関わりなく大切な一つとしてしまいました。二人の門出は、誰かのたった一言で色あせるものではありません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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