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「小皿が足りないのに、気が利かないわね」伯母の嫌味。翌日、親戚の前で言ってくれた夫の本音

「小皿が足りないのに、気が利かないわね」伯母の嫌味。翌日、親戚の前で言ってくれた夫の本音
朝六時から立ちどおしの台所
親戚が集まる日は、朝六時に台所へ入ります。大きな薬缶を火にかけ、湯呑みを数え、座布団を並べる。
人数が二十人を超える年は、それだけで午前が終わってしまいます。
昼前に仕出しの弁当が届きました。段ボールを開けて座敷の端から順に配り、お茶を注いで回ります。
ようやく自分の座布団に膝をついた、そのときでした。
「小皿が足りないのに、気が利かないわね」
遠方から来た義理の伯母の声です。座敷の端まで届く大きさでした。お醤油用の小皿が、たしかに1枚だけ足りていませんでした。
「……すみません」
頭の中が白くなって、出てきたのはそれだけです。隣の夫には聞こえていたはずでした。それなのに手元のスマホから顔を上げません。誰も何も言わないまま、箸の音だけが続きます。
笑って立ち上がり、台所へ小皿を取りに行きました。戻ったころには、話題はもう別のところへ移っています。
翌朝の食卓で箸を置いた夫
泊まった親戚が残っていた翌朝、味噌汁を配っていると、伯母がまた口を開きました。
「お箸の向きも揃ってないわねえ」
そのときです。夫が箸を置きました。
「伯母さん。昨日から全部、妻がひとりでやってます」
座敷が静かになりました。伯母の顔から、笑いが引いていきます。
「私はただ、気づいたことを言うただけで」
「気づいたんやったら、伯母さんが出せばよかったんです」
言いかけた言葉を、伯母は飲み込みました。湯呑みへ手を伸ばし、そのまま目を伏せます。義父が小さく頷いて、後を継ぎました。
「そらそうや。昨日、台所に入ってったんはこの子だけやったしな」
車に乗ってから聞いた本音
帰り支度をしていると、伯母が廊下で私を待っていました。目を合わせないまま、小さく頭を下げます。
「昨日は、ちょっと言い過ぎたわ」
「はい。座敷中に聞こえていました」
それ以上は言いませんでした。伯母は何か続けようとして、やめて、先に玄関へ出ていきます。
車に乗ってから、夫が前を向いたまま口を開きました。
「昨日は、頭が真っ白になって動けんかった」
「知ってる。ずっと下を向いてたもんね」
「情けなかった。せやから今朝、先に言おうと決めてた」
大丈夫だよ、とは言いませんでした。
「言ってくれて、よかった。次は、その場でお願いね」
夫は返事の代わりに、途中で買った冷たいお茶を私の膝の上に置きました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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