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「また子ども預かってよ」と言い自分は遊び歩く知人。だが、友人が引いた一線で状況が一変

当然のように子を預ける知人
私の友人には、たびたび子どもを預けてくる知り合いがいました。
その人は幼いわが子を放って、しょっちゅう遊びに出かけていました。
行き先は友人の家。
子どもを置いて、当たり前のように言うのです。
「また子ども預かってよ」
友人はいつも困っていました。
それでも「子どもが一人になったら可哀想」と思うと、どうしても断れなかったのです。
気づけばその回数は、多い週で3回。
仕事帰りの友人が、自分の時間を削って幼い子の世話をする日々でした。
ある日、遊びに来ていた私はその光景を目にしました。
「ごめんね、また急に」と子を置いて出ていく知人を、友人はただ見送るだけ。
「あれ、断らないの?」私が尋ねると、友人は力なく笑いました。
「だって、あの子が可哀想でしょ」と。
聞けば、友人はその子のために自分の予定をキャンセルしたことも、一度や二度ではないそうです。休日に出かける約束をしていても、急に「預かって」と連絡が来れば、すべてを後回しにしてしまう。
それなのに知人は、迎えに来る時間もどんどん遅くなっていました。
「ありがとう」の一言すらない日もあったといいます。
友人が引いた、一本の線
私はどうしても納得がいきませんでした。可哀想なのは、放っておかれる子どもだけではありません。
都合よく使われる友人だって、同じくらい可哀想だったのです。
「あなたが倒れたら、あの子はもっと可哀想だよ。無理なものは、無理って言っていいんだよ」
友人はしばらく黙っていましたが、やがて小さくうなずきました。
次に知人が子を連れてやってきた日。
「今日もお願いね」と差し出された手を、友人は静かに、けれどはっきりと断りました。
「もう無理、預からない」
知人の顔から、へらへらとした笑みが消えました。
「え……なんで急に」と声が上ずります。
友人は続けました。「あなたの子でしょう。私の子じゃないの」と。
「でも、あなたじゃなきゃあの子が」と食い下がる知人に、友人は首を横に振りました。
「その言葉で、私はずっと断れなかったの。もう終わりにする」
知人は口をぱくぱくさせるだけで、言葉が出てきません。やがて気まずそうに目を伏せ、子どもの手を引いて帰っていきました。
その後、知人が友人を頼ることは二度とありませんでした。あれだけ頻繁だった遊びの誘いも、ぱたりと減ったそうです。
後日、友人から明るい声で連絡が来ました。「あの日、背中を押してくれてありがとう」と。すっきりした横顔が、電話越しにも浮かぶようでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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