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「今度さ、ふたりで飲みに行こうよ」誘ってくる回数が増えた夫。だが、ソファから出てきたレシートを見て、別れを決意

「今度さ、ふたりで飲みに行こうよ」誘ってくる回数が増えた夫。だが、ソファから出てきたレシートを見て、別れを決意
伏せられたスマホ
ある時期から、夫の様子が少しずつ変わっていった。それまでテーブルに無造作に置いていたスマホを、画面を下にして伏せるようになった。
「最近、スマホ気にしてるね」
「気にしてないよ。仕事の連絡が多いだけ」
休みの日の誘い方も変わった。家族での外出より、二人での外食を急に持ちかけてくる。
「今度さ、ふたりで飲みに行こうよ」
悪い話ではないのに、なぜか心がざわついた。
ちょうど私は、前から計画していた家族旅行の日程を詰めていた。
「来月の連休、旅行の予約入れていい?」
「あー、その日は出張だよ」
即答だった。手帳も見ずに、迷う素振りもなく。出張なら仕方ないと一度は引き下がったけれど、引っかかりは消えなかった。
ソファから出たレシート
その違和感が形になったのは、リビングの掃除をしていた時だった。ソファの座面の隙間に手を入れると、折りたたまれた紙が指に触れた。一枚のレシートだった。
日付を見て、息が止まった。
夫が「出張だ」と言っていた、まさにその日。記されていたのは、高級レストランのディナーと、ホテルの宿泊代だった。出張先のはずの土地とは、まるで違う場所の店名が印字されている。
その夜、私はレシートをテーブルに置いて夫を待った。帰宅した夫は、それを見て一瞬で表情を変えた。
「その日は出張だよ」
まだそう言うのか。私は静かに紙を指でさした。
「このホテル、出張先と違うよね?」
夫の目が泳いだ。何か言おうと口を開き、言葉が出ずに、また閉じる。
「日付も、お店の場所も、全部ここに残ってるよ。誰と行ったの」
「いや、これは……取引先の、接待で」
「接待で、ホテル取るの? ディナーのあとに?」
畳みかけると、夫はとうとう黙り込んだ。額に汗をにじませ、視線を床に落とす。やがて、絞り出すように本当のことを認めた。
差し出した一枚
言い逃れができないと悟った夫は、見苦しい弁解をやめた。私はもう、声を荒げる気にもならなかった。
「ごまかせると思ってたなら、見くびられたものだね」
そう告げると、夫は何も言い返せなかった。すがるように謝罪を口にしたけれど、私の心はもう決まっていた。
「これからのことは、こっちで決めるから」
レシート一枚で崩れたのは、夫が必死に取り繕ってきた嘘の城だった。あれだけスマホを隠し、平然と出張だと言い切っていた人が、今は私の顔色をうかがって小さくなっている。隠していた側と、それを暴いた側。立場は、もう完全に入れ替わっていた。
後日、関係はきっぱりと清算した。引きずらずに前を向けたのは、あの一枚が真実を語ってくれたおかげだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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