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当日になって「プレゼン資料作っといて」と丸投げする先輩。我慢の限界でキッパリ拒絶した結果、会議室で起きた悲劇

終わらない業務の押し付けと、募る不満
去年の春、博多駅にほど近いオフィスビルで働いていた頃の苦い記憶です。
私のいる部署には、隙あらば自分の仕事を他人に押し付けようとする先輩がいました。
「ちょっと今バタバタしててさ。悪いんだけど、これお願いできる?」
まるで挨拶でもするかのように、あっさりと自分の担当業務を振ってくるのです。配属直後の新人の頃は、会社とはそういうものかと無理に納得して引き受けていましたが、連日のように続けば我慢も限界に達します。
自分の仕事だけでも手一杯なのに、先輩の分のカバーまでさせられる毎日。胸の奥には、黒々とした不満がドロドロと溜まっていきました。
(なんで私ばっかり、こんな苦労を背負わなきゃいけないの?)
パソコンに向かう手元にも、無意識のうちに苛立ちが表れてしまいます。
そんなどんよりとした日々の中で、事態が急変する出来事が起きたのです。
身から出た錆。会議室での公開説教
その日は、部署のメンバー全員が注目する重要な社内プレゼンの当日でした。担当に選ばれていたのは、他でもないあの先輩です。
ところが、出社するや否や、先輩は私の席へ小走りでやってきました。
「ねえ、今日のプレゼンに使う資料なんだけど。サクッと仕上げておいてくれない?」
信じられない発言でした。なんとプレゼン当日だというのに、手付かずのまま放置していたのです。
今までなら、波風を立てまいと渋々引き受けていたでしょう。しかし、その日の私は限界を超えていました。
「申し訳ありませんが、本日は自分の業務で手一杯ですので、お引き受けできません」
感情を交えない冷たいトーンで、明確に突き返しました。
「えっ……」
予想外の返答に言葉を失う先輩。急に顔色を変えて自分の席へ戻り、猛スピードで資料作成に取り掛かりました。しかし、直前になって焦って作ったところで、仕事が上手くいくはずがありません。
いざ迎えたプレゼンの本番。スクリーンに投影された資料は、見るも無惨なミスだらけの状態でした。
「おい、この資料はなんだ!準備を怠るにも程があるぞ!」
会議室中に響いたのは、部長の容赦ない怒声です。普段は口が達者な先輩も、この時ばかりは真っ青な顔をして俯くしかありませんでした。
小さくなっている先輩の姿を見つめながら、私の心に同情は一切湧かず、ただただ胸がすくような爽快感で満たされていました。
まさに、身から出た錆と言うべき結末です。
この強烈な体験がよほどこたえたのか、それ以来、先輩が私に厄介ごとを丸投げしてくることはパッタリとなくなりました。用がある時も、「ここ、少し相談に乗ってもらえないかな」と、常識的な態度で接してくれるようになったのです。
思い切ってノーを突きつけたあの日が、私の社会人生活における小さな、しかし確実なターニングポイントになりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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