Share
「君は結婚相手にちょうどいい、でも女を感じない」浮気した彼の最低な言い訳。結婚するはずだった彼との最後の瞬間

深夜に光るスマホ
友人の飲み会で意気投合した同い年の彼とは、付き合って一年が経っていた。
彼のご両親にも紹介され、卒業した学校まで案内してもらった。この人となら結婚するのだろう。私はそう信じきっていた。
その夜は、ふと目が覚めた。隣にいるはずの彼が、背を向けて座っている。手元のスマホが、暗い寝室で青白く光っていた。
「どうしたの、眠れない?」
「ん、ちょっと仕事のメールね」
彼は素早く画面を消した。けれど、ほんの一瞬見えたのは、女性の顔写真が並んだ見覚えのない画面だった。
胸の奥に、小さな氷の粒が落ちた気がした。
並んだ4つのアイコン
後日、彼が席を外したすきに、置きっぱなしのスマホをそっと見た。並んでいたのは、マッチングアプリのアイコンが4つ。
どれも開くと、複数の女性と同時進行でやり取りが続いていた。
夜、私はそのスマホを彼の前に置いた。
「ねえ、これ説明してくれる?」
彼は一瞬固まったあと、開き直ったように笑った。
「君は結婚相手にちょうどいい、でも女を感じない」
そういう線引きをしているのだ、と彼は言った。結婚するなら家庭的な君がいい。
でも刺激は外で探したい。悪びれもしないその顔を、私はじっと見つめた。
「じゃあ4つのアプリは何?」
静かに聞き返すと、彼の口元から笑みが消えた。
「いや、それは……登録しただけで」
「4つ全部に登録して、何人もとやり取りして、登録しただけ?」
彼は言葉に詰まり、視線が泳ぎはじめた。並べた事実の前で、用意していた言い訳がぼろぼろと崩れていく。
その場で告げた別れ
「私、あなたと結婚するつもりだった。ご両親にも会って、本気で考えてた」
「待てよ、別れるなんて大げさだろ」
急に焦った声で、彼は私の腕をつかもうとした。さっきまでの余裕は、もうどこにもない。
「女を感じない相手と、結婚だけはしたいの?それ、私をなんだと思ってるの」
「……いや、そういう意味じゃ」
「もういい。別れます。今この場で」
言い切ると、彼の顔から血の気が引いた。口を開きかけて、何も言えずに閉じる。最後はうつむいて、私の顔をもう見られなかった。
荷物をまとめて部屋を出る私の背中に、彼の声はかからなかった。エレベーターの前で、ようやく長く息を吐く。
女として見られなかったことより、結婚の二文字を都合よく使われたことが許せなかった。
けれど不思議と、悔しさより清々しさが勝っていた。あの場できっぱり切れた自分を、今は少しだけ誇らしく思う。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


