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「プール、いっぱい泳ぐ!」と楽しみにしていた息子。だが、義母との合わない考えに止まらない葛藤

楽しみにしていた夏期講習
義母と同居していた頃の、ある夏の話だ。
年少だった息子のために、私は1週間の夏期講習のスイミングを申し込んだ。
「プール、いっぱい泳ぐ!」
息子は新しい水着を抱えて、毎日のように楽しみにしていた。
ところが初日の朝、玄関先で転んで頭をぶつけ、額に小さなたんこぶができてしまった。
本人はすぐに泣いて、けれどすぐに泣き止んだ。
その後はいつもと変わらず、おやつをねだり、リビングを走り回るほど元気だった。念のためその日は様子を見て、スイミングも休ませた。
「ぶつけたところ、もう痛くない?」
「へいき!」
息子はけろりとした顔で答えた。
私も、これなら明日からは予定どおり通えるだろうと思っていた。
毎朝かけられる「大丈夫?」
翌日の朝、水着を準備して息子の手を引こうとした、そのときだった。
「たんこぶ翌日にプールなんて、何かあったらどうするの?!」
義母が、心配そうな顔で私を引き止めた。頭をぶつけた次の日に運動なんて、と言いたげな表情だった。
「でも、昨日からもうすっかり元気で」
「そうだけど、何かあってからじゃ遅いでしょう。大事を取ったほうがいいわよ」
同居している以上、義母の心配を無下にもできない。心配してくれているのだと思い、その日も結局休ませた。けれど翌朝も、その次の朝も、同じだった。
「まだ早いんじゃない?念のためもう一日」
玄関に向かおうとするたび、背中から義母の声が飛んでくる。たんこぶはもう跡形もなく、息子は毎日のように庭を駆け回っているのに、義母の「大丈夫?」だけは止まらなかった。
参加できたのは最終日だけ
気づけば、夏期講習は残り一日になっていた。
「ママ、プールは?今日も行かないの?」
息子が、しょんぼりと水着を見つめている。その小さな背中を見ていたら、胸の奥が重くなった。
結局、息子がプールに入れたのは、7日間の講習のうち最終日のたった1日だけだった。あれだけ楽しみにしていたのに、と思うと、申し込んだときのことが余計に悔やまれた。
「たんこぶくらいで、本当に1週間も休ませる必要があったのかな」
夜、片づけをしながら、つい独り言が漏れた。
けれど答えてくれる人はいない。義母に悪気がないのは分かっている。だからこそ、強くも言えなかった。
正解は今もって分からない。ただ、楽しみにしていた息子から夏のプールをほとんど取り上げてしまったことだけは、何年経っても胸に小さく引っかかったままだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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